白ポスト

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白ポスト(しろポスト)とは、有害図書(主としてポルノ雑誌)を子供の目に触れずに回収するため駅前を中心に設置された白い箱である。

概要[編集]

名称は形状が郵便ポストに似ていて色が白いことから。地域によってはこの手の箱を「やぎの箱」、「有害図書回収箱」「有害図書ポスト」などとも呼ぶ。形状も様々で、白い郵便ポストといったものから、紙を食べる動物であるヤギやヒツジ型、害虫であるアブラムシを狩る益虫のナナホシテントウ型など様々なバリエーションがある。

設置主体も地域によって異なり、条例に根拠を持つ少年センターなどの団体、教育委員会、住民によって組織された団体などがある。

入れられる物[編集]

俗に「エロ本」と言われるポルノ誌や成人向けコミック、暴力表現のある一般向け書籍など、子供の教育によろしくないとされる有害図書が入れられる。

戦後の悪書追放運動に源流を持ち、高度経済成長期を経て子供部屋がほぼ当たり前の世の中になり始めた1970年代より全国に普及していった。しかし時代が下がってインターネット、特にブロードバンドの普及はポルノへのアクセスを容易にし、ポルノ誌の部数が減っていったこと、マナーの悪い人々のゴミ箱代わりにされたこと、カギを破壊されて中身を持ち出される事案が多発したことなどを理由に全国的には数を減らしている。

なおエロ本を求める青少年はたくましいので、偽の白ポストを作って道端にしばらく放置し、中身が入ったのを確認して撤去したという武勇伝を持つかつて青少年だった者もいるとかいないとか。