獅子王リチャード

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獅子王リチャード(ししおうりちゃーど)とは、1954年に製作されたアメリカ映画である。上映時間は114分。

概要[編集]

第3回十字軍に参加したイギリス王・リチャード1世の物語である。この映画は19世紀の作家であるウォルター・スコット小説・『護符』を原作として製作された。

十字軍は聖地でイスラム軍と闘っていたが、イギリスのリチャード王とイスラム教徒の王・サラディンは、敵同士でありながら相手の勇敢な闘いぶりを見て、互いに尊敬し合っていた。

リチャード王は王の暗殺を謀るテンプル騎士団の射手に毒矢を射られて負傷してしまう。王妃と王の従妹のイーデスは王の回復を祈るために巡礼に行くことになり、最も優秀な騎士ケネスが巡礼に同行する。

途中、ケネスは、サラディン王がリチャード王のもとに送ろうとしていたサラセン人の医者と出会い、リチャードのもとに連れてくる。医者はリチャードの回復が遅れているのは睡眠不足が原因と診断。リチャードに眠り薬を飲ませる。熟睡したリチャード王はすぐに元気を取り戻し、医者に褒美として何でも欲しいものをやると言う。

だが、ケネスとイーデスが愛し合っていることを知ったリチャードはケネスに決闘を挑む。ケネスにとってリチャード王を倒すことは容易いことなのだが、尊敬するリチャード王にとどめを刺すことができず、逆にリチャード王からモーニングスターでボコボコにされてしまう。

サラセン人の医者が、気転を効かせて「その男が欲しい」と言いケネスを助ける。ケネスはサラセン人の国に連れていかれ、サラディンの家来にされてしまう。ケネスは愛するイーデスの所に戻れるのだろうか?

その他[編集]

リチャード1世のことを漢字で「獅子王」と表記するのは正しくない。正しくは「獅子心王」である。これは英語の「ライオンハート」やフランス語の「クール・ド・リオン」の和訳である。