猟銃

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猟銃(りょうじゅう)とは、狩猟に使う銃の事。対義語は小銃になる。

突っ込み[編集]

外国では小銃、猟銃という分類を普通はしない。「猟銃」は日本独自の変な言葉である。

日本では「猟銃」という言葉は定着しているが、本来は、明治時代に民間に払い下げた軍用の村田銃を、軍用の銃(小銃)と区別するために便宜的に使われた造語のようである。

「小銃」は、大口径の砲と小口径の銃を区別するために造られた言葉のようである。自衛隊では口径20ミリ以上の火器を砲と称し、20ミリ未満の火器を銃と称するが、大日本帝国海軍は大口径の機関砲のことも機銃と称していた。

ライフル銃、散弾銃、空気銃、拳銃というのが銃の普通の分類のしかたである。普通はライフル銃と散弾銃と空気銃が狩猟に使われるが、それらは全く性質の異なる銃である。銃を使った事件のニュースで無知な報道機関は猟銃という言葉をやたらと使う傾向がある。猟銃ではどういう銃が使われたのか視聴者や講読者には皆目見当が付かない。

アメリカでは熊猟で万一、ライフル銃や散弾銃に故障、弾切れ、不発、作動不良、紛失などのトラブルが起こった場合の予備に44マグナムなどの大型拳銃を携帯するハンターが少くない。故に拳銃も猟銃に該当し得るのである。

他にも日本には「歩兵銃」という変な言葉があるが、それは騎兵銃と区別するために造られた言葉のようである。なお外国でも「騎兵銃」という言い方は普通にする。

その他[編集]

アフリカでは像の密猟にカラシニコフ突撃銃などのアサルトライフルを使う者がいるが、普通はフルオートのライフル銃が狩猟に使われることはない。尚、セミオートライフルは普通に狩猟に使われる。

射程や命中精度の問題から、サブマシンガンや拳銃はハンティングには不向きである。