狼よさらば

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狼よさらば』(おおかみよさらば、英: Death Wish)とはアメリカ合衆国映画

ニューヨークで犯罪者たちを密かに処刑する主人公の姿を描いた映画である。

犯罪者を裁判にも掛けずに問答無用で殺してしまう彼の行為は真の正義なのか?彼は犯罪者の同類なのか?アメリカ社会に大きな論題を提起した作品である。

1974年に製作(1974年7月24日公開)。日本では1974年11月2日に公開された。

主演はチャールズ・ブロンソン。監督はマイケル・ウィナー

予備知識[編集]

主人公はニューヨークに住むサラリーマンで不動産会社に勤務、設計を担当していた。妻と娘がおり、娘は結婚して近所に住んでいた。

ニューヨークは2001年の同時多発テロ以降、治安維持が重視されるようになり、犯罪は激減したが、それ以前は酷いもので先進国の中では最悪の犯罪多発都市であった。

アメリカのスーパーには会計後に、店員が商品を家まで届けてくれるサービスがある。

ストーリー[編集]

主人公のポール・カージーが妻とハワイ旅行をしているところから物語は始まる。昼は海水浴、夜はトロピカルジュースを飲みながらフラダンスを観て過ごす楽しい日々は終わって、ニューヨークに帰り、カージーは会社勤め、妻は専業主婦という日常が戻る。

カージーが会社に行っているときに悲劇は起こった。カージーの妻と娘がスーパーで買い物してマンションに戻った直後、スーパーから後をつけてきた三人のならず者が食料品の配達を装って部屋に押し入り、金を奪い、娘をレイプし、妻を殺した。

娘は、レイプと目の前で母親を殺されたショックから重度の精神病になってしまう。

しばらくして、上司はカージーに南部の町ツーソンへの出張を頼む。これは、環境の全然違う所に行けばカージーは事件のことを忘れられるだろうという配慮であった。

空港まで迎えに来た男はいかにも南部の男といった感じで、車には牛の角を付けていた。その男はカージーをウエスタンショーを観に連れて行ったり、銃のコレクションを見せたり、自分のコレクションの銃をカージーに撃たせたりした。

カージーの射撃の腕前に、その男は仰天する。それもそのはず。カージーには軍隊経験があったのである。

原野を住宅地にするための工事現場でカージーは測量したり、図面を引いたりして働いた。近くでは馬に乗ったカウボーイたちが牛を飼っていた。

土地を無駄なく活用して利益を上げたいカージーの会社と、広々とした住宅街にするべきだと考える現地の不動産会社とで折り合いが付かず、カージーは徹夜して両者が納得するような図面を作成する。仕事はなんとか採算が取れる程度の結果であったが、カージーは徐々に元気を取り戻していく。

帰りにプレゼントされた二つの包みの中身は、拳銃と弾であった。

カージーは、夜中にその拳銃をポケットに入れて外出したとき、麻薬中毒の強盗に財布を奪われそうになり相手に向けて発砲。弾は腹に当たり、相手は倒れてもがき苦しみ、カージーは立ち去る。翌朝、麻薬中毒の強盗は死体となって発見される。

カージーは最初は動転するが、その後は、食料品の入った袋を持ち歩いて買い物帰りで金を持っているように装ったり、財布に沢山入っている紙幣が周囲から見えるように会計するなどして、強盗を誘き寄せては次々に殺していく。

マスコミは、犯罪を繰り返している前科者たちを32口径の拳銃で処刑する正体不明の人物を「幻の狩人」と名付けて絶賛するが、警察は犯人探しに躍起になる。やがて警察はカージーに疑いを掛ける。

その他[編集]

犯罪に関する問題を扱った映画であるが、ダーティハリーリップスティックなどの映画が、法律や裁判の不備を問題にしているのに対して、単純に「犯罪者など殺してしまえば良いのだ」という主張を込めた映画である。

古い映画であり、現代の映画と比べるとアクションシーンなどは地味である。この映画の良さを知るには、主人公の心の状態を分析しながら観る必要がある。

日本で続篇に付けられたタイトルは「狼よさらば」の続篇とは思えないようなものばかりで、そこは失敗であった。

続編[編集]

Death Wish 2[編集]

似た内容で、舞台がロスアンゼルスに移動。

Death Wish 3[編集]

カージーはニューヨークに戻る。この辺からド派手なアクション映画になる。

Death Wish 4[編集]

この辺りから物語の方向性が変わる。

Death Wish 5[編集]

カージーはマフィアと対決する。

デス・ウィッシュ[編集]

狼よさらばのリメイク版。

動画[編集]

YouTube 動画リンク

外部リンク[編集]