狩勝峠

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狩勝峠(かりかちとうげ)は北海道上川管内(旧石狩国)南富良野町十勝管内(旧十勝国)新得町の境に位置する峠である。

日本三大車窓[編集]

1907年旧狩勝線落合駅狩勝信号場新内駅新得駅間が開通。国鉄根室本線の(旧)狩勝トンネル東からの車窓からの眺望は、トンネルを抜けると雄大な十勝平野を一望できるところから、昭和2年に「日本新八景」の一つに選定された。さらに鉄道車両の「日本三大車窓」にも選定された[1]。一方、峠は最大勾配25‰、最小半径180mのカーブが連続する鉄道の難所であり、狩勝信号場はスイッチバックとなっていた。
このため1966年(昭和41年)9月30日に廃止となり、新狩勝トンネルで貫く緩勾配の新線に切り替わった。

狩勝実験線[編集]

新鮮切り替え後は、新内 - 新得間が国鉄の実験線となり、貨車の脱線実験を皮切りに、火災実験や振り子台車の実験などを1979年の実験線廃止まで実施した。

旧狩勝線を楽しむ会[編集]

特定非営利活動法人「旧狩勝線を楽しむ会」[2]は旧狩勝線の歴史や現在の廃線跡を調査し、さらに廃線跡ツアー(廃線跡を歩く、走る)や映画上映会、 学習会などにより保存活動を進めている。2008年にエコトロッコを開業した。

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  1. 伊藤博康(2012)『鉄道名所の事典』 東京堂出版(pp.16-17)
  2. 旧狩勝線を楽しむ会