特別検察官(とくべつけんさつかん)とは、アメリカ合衆国大統領やその閣僚、選挙陣営が関与した不正の捜査に当たる独立性の高い捜査官のことである。政権との利益相反が生じる可能性があるため、通常の指揮系統から離れた中立的な立場で捜査を進める権限が与えられている。
1972年にウォーターゲート事件が発生した際、当時のアメリカ大統領であったリチャード・ニクソンが隠蔽を図って特別検察官を解任した。ビル・クリントン大統領の不倫揉み消し疑惑をめぐる捜査でも任命されている。