熊野町ジャンクション
熊野町ジャンクション(くまのちょうジャンクション)とは、東京都板橋区と豊島区に跨る首都高速5号池袋線と首都高速中央環状線のジャンクションである。
概要[編集]
板橋ジャンクションからの重複区間の終わりであり、2層高架はここで終わり、中央分離帯が帰ってくる。
構造[編集]
元々は池袋線の高松出入口の一部だったものがそのままジャンクションとして活用されたため、新板橋出入口方面から山手トンネルに入る事は出来ず、強制的に板橋ジャンクション方面に行くことになる。この構造から形は小文字のrを上下反転させたような形となっている。
両方向共に分合流の前後部分が車線変更禁止となっており、特に上り線の場合分岐手前から北池袋出入口合流後まで約740メートルに渡って車線変更禁止となっている。
ここから板橋ジャンクションでの間で分合流が多いため渋滞が多発していたため、2018年3月18日に片側3車線から4車線になった。
通行制限[編集]
当ジャンクションから先は山手トンネルとなるため、危険物積載車両が通行禁止となっている。よって危険物積載車両は池袋線に入らないと違反である。
火災事故[編集]
2008年8月3日に池袋線から重複区間に入る際の急カーブを走行していたタンクローリーが曲がりきれずに横転し、火災となった。
5時間に渡って燃え続けたガソリンと軽油は橋脚のコンクリートを剥ぎ取り、鉄筋をむき出しにさせた上に、上層の上り線では主桁が変形し床版のひび割れ、そして路面の沈下も発生した等甚大な影響をもたらした。
この影響で池袋線の北池袋出入口 - 板橋ジャンクションと中央環状線の外回り西新宿ジャンクション - 板橋ジャンクションと内回り板橋ジャンクション - 西池袋出入口で通行止めとなり、周辺道路の渋滞は1.5 - 2倍に増大した。
工期短縮のための工夫と部分復旧によって、8月9日に池袋線が片側1車線で復旧。9月16日 - 18日にかけてランプウェイが復旧し、中央環状線が片側2車線で一応全線通れるようになり、10月14日に(当時)片側3車線で完全復旧となった。