渋谷川

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渋谷川(しぶやがわ、英: Shibuya River)は、新宿区の新宿御苑に水源をもち、渋谷区港区を経由して、JR浜松町駅付近で東京湾に注ぐ全長約10kmの河川である。下流部は古川という名称になる[1]。なお新宿から渋谷までの区間の渋谷川は穏田川と呼ばれることもある。

地理[編集]

新宿区、渋谷区の上流部は暗渠を流れ、渋谷区の宮益橋の約200 m下流の稲荷橋から開渠となり、港区で東京湾に注ぐ。 東京オリンピックの開催に向けて、公共下水道の普及が必要となったこともあり、渋谷川上流の暗渠化工事が優先され、1964年(昭和39年)には、下水道「千駄ヶ谷幹線」として整備された。

葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」のひとつ「穏田の水車」に描かれているように、江戸時代には渋谷川(穏田川)に水車があり、稲作が盛んであった。

春の小川[編集]

合流する支川の一つは文部省唱歌「春の小川」のモデルである(宇田川の支流のひとつの河骨川)。小川が流れていた小田急小田原線の代々木八幡駅近くに歌碑が建っている(渋谷区代々木5丁目65番地)[2]

再開発[編集]

渋谷駅街区開発計画により、東京都が2013年6月に都市計画決定した。再開発事業によって、渋谷駅の東口に高さ約230mの駅ビルとなる東棟が建つ。渋谷川は暗渠区間を現位置から東側に移設し、駅前広場の地下に雨水の貯留施設を設ける。東口アーバンコアの地下1階付近を水路が横断する。水路の構造は鉄筋コンクリート(RC)造のボックスカルバートで、内空断面は幅が約10m、高さは約4m。移設後は管理を都の建設局河川部から下水道局に引き継ぐ。雨水の貯留施設などと組み合わせて、総合的な治水対策を行う。 東京都の清流復活事業により渋谷駅東口駅前広場から500mほど南にある並木橋付近に下水の高度処理水を放流し、水流が復活した。

流域自治体[編集]

  • 東京都
    • 新宿区、渋谷区、港区

参考文献[編集]

  1. Wikipedia日本版・英語版の「東京都渋谷区の宮益橋(穏田川・宇田川合流点)が起点」という記述は誤りである。
  2. 春の小川歌碑