渋谷ジャック (ローライダー)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

渋谷ジャックとは、ローライダーなどの構造を施したアメ車を中心とした集団が渋谷付近を走り回る行為である。ローライダーの他、ハイドロリクスサスペンション(ハイドロ)を装備していない車やアンダーネオンを装備した車など、アメ車を中心とした改造車による集団での走行である。

概要[編集]

毎月第一土曜日に渋谷スクランブル交差点などを集団で走行しており、その名称は2011年にはすでに確認することができる[1]

集団で走行しているものの、ドリフト走行ストリートレースのような暴走行為ではなく、集団で列をなして走行したり、ハイドロを使用したホッピング(前輪を跳ねさせる)やスリーホイラー(旋回時にイン側のフロントホイールを浮かせる三輪走行)などのパフォーマンスを行うことが特徴である。ローライダー特有のカスタムペイントや地面を擦りながら走行するほどの低い車体を間近で見ることが可能である。しかし、許可を得て行うような走行会やパレードではなく、不特定多数のローライダーたちが決まった時間帯に集まるようなイベントになっている。

問題点[編集]

過去の動画内では公道走行中にハイドロによるホッピングやスリーホイラーが確認されている[2]。一方、公道走行中のハイドロによるこれらの動作は車を製作しているショップとしても不本意なものであるらしく、あくまでクローズドでのパフォーマンス目的で作成しているとのことである[3]。 ホッピングは前方の死角を増やすだけでなく、操舵輪を浮かせるためハンドル操作が効かなくなるという危険性もある。また、ローライダーは小径タイヤを装着することも多く、ただでさえ少ない設置面をさらに減らし、荷重を外側に向けるなど意図的にバランスを崩しているため操作が難しくなる。2023年10月にはスリーホイラーのまま歩道に突っ込んだ事故が発生しており、今までの渋谷ジャックに対する警察の対応を疑問視する声も多い。

なお、ハイドロ自体は構造変更等で合法的に使用できるものである。しかし、エアサスにおいても走行中の任意の変更は(自主規制などで)NGとしているものも多く、車検証記載の全高との差が4cm以上あったり、最低地上高をクリアしていない場合も車検に通らない=保安基準不適合(構造変更を通す必要があるなど)になることから、公道でのホッピングなどは適法とは言えないのが現状である。

摘発[編集]

2024年5月5日に渋谷区の都道でホッピング走行をした26歳の男性に対し、警視庁が道路交通法違反として交通反則切符を交付したことが同月13日に発表された。違反内容は安全運転義務違反であり、青切符を交付したとのこと。昨年の事故以降初の取締事例となった。[4]

関連項目[編集]

参考[編集]