清掃 (学校)
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清掃(せいそう)とは、小学校から高等学校において児童・生徒が教室や廊下など校内を清掃する時間である。俗に掃除の時間とも呼ばれる。
概要[編集]
普段使用している学校の設備を綺麗にする・清潔に保つという目的だけでなく、勤労の価値観・協力・分担・美的感覚・公共物を大切に扱う・思いやりの心を養うなど道徳教育の性質や社会性を身につける役割も併せ持つ。しかし学校でのカリキュラムの根拠となる学習指導要領に毎日子供を掃除に取り組ませることと明確に書かれておらず
清掃などの当番活動や係活動等の自己の役割を自覚して協働することの意義を理解し、社会の一員として役割を果たすために必要となることについて主体的に考えて行動すること
という一文への解釈で日々の清掃が設定されている。
各学級に掃除を行う場所を割り当て、割り当てられた場所を学級内で分担して掃除する。学校によっては学年の枠組みを取り払った縦割り班で清掃を行うこともある。
実施の時間帯は学校によって異なるが、概ね
- 昼休みと5時間目の間
- 6時間目と帰りの学級会・ホームルームの間
- 放課後
の3パターンに大別される。毎日行う所もあれば、掃除を行わない日を設けて昼休みを長めに取る所もある。
表向きは教育の一環とされているが、実際の所は公立学校では学校設置者の財政基盤が貧弱で清掃業者と日常的な清掃契約を結べないというのが当たりな所。私立校でも日常的な清掃まで外部に委託している所は少ない。大学等の高等教育機関では清掃は学校設置者が契約した清掃業者が担うことが多い。
なお諸外国では校内の清掃は清掃業者の業務となっていることがほとんどだが、これは子供が校内の清掃まで行うことは清掃業者の仕事を奪うことになるという考えが主流だからだという。