樊 伉(はん こう、? - 紀元前180年)は、前漢前期の政治家。
父は前漢の初代皇帝である高祖の功臣で義弟でもある樊噲[1]。母は呂嬃[1]。高祖と呂須の甥に当たる。
紀元前189年に父が死去すると跡を継いだ[1]。ちょうど呂須の姉で高祖の皇后であった呂太后の時代であったが、その呂太后が紀元前180年に死去すると陳平や周勃らによる政変が起こり、呂氏一族が皆殺しにされる中で樊伉も呂嬃と共に処刑された[1]。
樊氏は樊伉とは異母兄弟であった樊市人が継承した[1]。