梅原多絵
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梅原多絵(うめはらたえ、1957年頃 - )は、1970年頃活躍したロリータモデルである。画家の梅原龍三郎は、祖父である。
出版[編集]
写真集[編集]
- 剣持加津夫(写真), 高峰秀子(文)『ニンフェット 12歳の神話』(ノーベル書房、1969年11月。NCID:BA35092177)
川本耕次によると、我が国のロリータヌード写真集はこの本から始まった。ただし、おかずとして企図されたものではなく、当時の「性開放」の潮流という文脈に従って制作されたものらしい[1][2]。なお、本書は大きな話題になることはなかった。
以下は再版
- 『エウロペ 12歳の神話』 (三星社書房、1971年1月1日。ASIN:B085XHNLC8)
- 『エウロペ 12歳の神話 新装版』 (ブロンズ社、1977年8月25日。NCID:BC04462877)
雑誌[編集]
- 内田康夫「(あなたは,ここまでわりきれますか)ヌードになった少女たち」『週刊少女フレンド』1970年12月15日号 8(57)(講談社)、pp135-139、DOI:10.11501/1830111
- 「梅原多絵ちゃんが〝女優サン〟に」『週刊平凡』11(51)(1969年、平凡出版)、pp42-43、DOI:10.11501/1851104
- 『明星』 19(4)(1970年4月、集英社)、DOI:10.11501/1721821
その他[編集]
『ニンフェット 12歳の神話』の撮影には梅原龍三郎も立ち会い、「こっちから撮れ」などと指図するのでウザがられた[2]。
高峰は後に梅原の結婚式に出席している。
堀江美都子のシングル「12歳の神話」は、この写真集のイメージソングである。カップリング曲は「大人の世界」。1970年3月10日に日本コロムビアから発売された。ジャケットには梅原のヌード写真も使用されていたが、現在では無理。
- 収録曲
- 12歳の神話(作詞:篠原啓介・丘灯至夫。作曲:和田香苗)
- 大人の世界(作詞:丘灯至夫。作曲:和田香苗)
考察[編集]
梅原龍三郎(1888年3月9日 - 1986年1月16日)は2人の子を残した。長女・
紅良は嶋田三郎と結婚し苗字も変わっている。紅良の子・嶋田啓作は歌人の木下利玄の孫の久仁子と結婚し、その娘の嶋田華子は東京大学大学院在学中、梅原龍三郎を研究する。梅原多絵が本名であると仮定して(危うい仮定。ただし、この時期のロリータは芸術だから恥ずかしくないという建前のもと、本名で活動することもあった)紅良の子ではないような気がする。
成四は、苗字が変わったという記録はない。しかし子を残したという記録もない。1957年没ということは多絵を産むとしてギリギリの日程だが、この方面からの今後の研究が俟たれる。
参考文献[編集]
- 川本耕次 『ポルノ雑誌の昭和史』 筑摩書房〈ちくま新書927〉、2011年10月10日。ISBN 978-4-480-06631-2。