根付

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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根付(ねつけ)とは、印籠煙草入れなどを持ち歩く時、それらを紐の先に結び付けて帯から滑り落ちないようにした吊り具のことである。

根付は、当初は素朴な吊り具に過ぎなかったが、時代を経るに従ってその製作を専業とする工人も出てくることになった。そのため、次第に材質や技法が向上し、中には奇抜な意匠を施した工芸品にまで成長する。ただしそのため、根付の価値が極端に高くなり、それを買えるのは江戸時代などでは富裕な商人などに限られていった。また、見栄を張る職人なども大金を投じて手に入れた根付を珍重して互いの粋を競い合うようになったりした。

江戸時代に成長したこの工芸品であるが、名人と言われた工人の多くは浪人下級武士の内職によるものだったと伝わっている。

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