柏原予想
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柏原予想(かしわらよそう,Kashiwara conjecture)は数学者の柏原正樹が提唱した数学の難問である。
概要[編集]
有限体上のさまざまな算術基本群を法とする表現に関するdeJongの予想から得られる予想である。「半世紀は解けない」と言われた難問であった[1]。
柏原予想 標数0の体上のさまざまな半単純偏屈層Mについて、ハードレフシェッツ定理と半単純圏定理が成り立つ
解決[編集]
京都大学の望月拓郎教授は総計1000ページを越える論文により、着手から8年あまりで解決した。2011年に出版した論文で微分方程式に関する「柏原予想」を証明した。幾何と解析を重ねて「調和バンドル」を使用し、代数と解析を重ねて「ツイスターD加群」、2つの理論を組み合わせて予想を証明した[2]。
注[編集]
- ↑ 大域解析学と代数解析学の交錯大阪科学技術センター,2013
- ↑ 朝日賞のみなさん朝日新聞,2021年1月1日