本町大正館

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本町大正館(ほんまちたいしょうかん)は、愛知県常滑市本町2丁目108にある建築物(銀行建築)。

歴史[編集]

1917年(大正6年)8月には中埜銀行常滑支店が開設され、1919年(大正8年)にこの建物が竣工したとされる。建物の腰部には御影石が3段積まれており、その上部には焦げ茶色の煉瓦タイルが貼られているため、鉄筋コンクリート造ながら煉瓦造を思わせる外観である。愛知県内で最初期の鉄筋コンクリート造建築であるとされる。

1938年(昭和13年)には伊藤銀行常滑支店となり、1941年(昭和16年)6月には東海銀行常滑支店になっている。1958年(昭和33年)には東海銀行常滑支店が新築移転したため、印刷会社の誠進社の社宅となった。1966年(昭和41年)には精肉店のいろは商店の店舗兼寮として使われ、1989年(平成元年)から倉庫となっていた。2006年(平成18年)に本町大正館となった。

活用[編集]

文化財指定はされておらず、また効果的な建物の活用もされていない。とこなめ中央商店街の交流スペースと位置づけられており、不定期にアートギャラリーなどとして使用されている。

基礎情報[編集]

参考文献[編集]

  • 瀬口哲夫「街の歴史建築を訪ねて 庶民建築43 三本線のあるタイル張りRC造の銀行建築 常滑市の本町大正館」『愛知の建築』2012年9月号、9頁

外部リンク[編集]