文系の発達障害

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文系の発達障害(ぶんけいのはったつしょうがい)とは発達障害を持ちながら文系にしか適応できなかった一群を示す。

概要[編集]

発達障害はなぜか理数系に適応があると思われがちである。実際にASD傾向のみられる発達障害者にはその傾向がみられるものの、ASDと診断されながら理数系の適応が全くなく、言語系などの文系に適応を見せるパターンが該当する。一説によると、WISE-IIIなどの検査の結果で能力のばらつきが有意に認められ、その中でも数的処理が絡む項目が一段と低いと理数系に不適応になるようである。文系だからと言ってコミュニケーション能力が理数系のASDより優れているかと問えば決してそんな事はなく、文系クラスの中でも浮いた存在になる事が多い。

発達障害者はこだわりの強さや集中力と言った特徴に加え、定型的な業務などにも適応するという強みがあるものの、他者とのコミュニケーションに問題があることも多く就労においては苦労することが多い。研究職や経理などの職業が向いているとされているものの、理数系が苦手な場合その道は当然絶たれることになる。プログラミング自体は文法であるため、ある程度のプログラムを作成することまでは簡単な場合もある。一方、そのプログラムに計算要素などが入っていた場合結果が壊滅的なことになり、やはり不向きとされてしまうことも多い。文系の研究者という選択肢がないわけでもないが、理系に比べて狭き門であり、定型発達者との競争にもなることから選択肢としてはリスクが高いものである。結果、営業職や各種サービス業へ就職することになるが、ASD故に不適応をきたし、ジョブホッパーになるケースもあるという。それ以外の道では経理とか教師一般事務などが挙げられるが。大卒男子を一般事務や経理で採用する職場はまず存在しないし[1]。教師もASDには不向きであろう。

ADHDの併発はコミュニケーション能力が定型並みという例もあるものの[2]、完璧性を求められる仕事や注意力にかけるという特性が命取りになることもあり、仮に就職できたとしてもミスを責められやすく適応障害などを併発しやすいという面には十分留意が必要である。

文系の発達障害者はこのように就職でつまずきやすいのであるが、少数である故化社会問題にはなりづらく、今でも取り上げられることは少ない。また、冒頭でも触れたが発達障害者は理数系に強いという健常者からの謎のステレオタイプが存在しており、こういった理数系に適応できなかった発達障害者の存在をさらに覆い隠してしまっている。

営業職の問題点[編集]

営業職の多くは体育会系が幅を利かせており、これぐらい自閉と合わない世界もない。それゆえ、自閉症スペクトラムの多くは初期の段階で不適応を起こして仕事に行けなくなってしまう。また営業職の多くは車での移動も兼ねているため、協調性発達性運動障害の多い自閉症スペクトラムは免許を取る段階で普通免許が取れずに就労自体が終了してしまう事も少なくないとされる。また、運よく免許が取れても事故の多発や交通違反の多発で免停は免れない。もっとも安全運転に徹する自閉症スペクトラムもいるので、人によるとしか言えないが。

生き残る術[編集]

発達障害、特にASDが社会で生き残るためには他人の徹底的模倣が一つの手段となりえる。決まった成果が求められるような職業であれば、完成品から何を求められているかを判断し、その完成品を真似して仕事を勧めればよいのである。また、パターン化も有効であり、このパターンの場合はこれを真似する、こっちのパターンの場合はあれを真似する、というようにパターンに適したモデルを自分の内側にいくつも作っておくことが不測の事態に備える武器となる。一方で弱点もあり、模倣される側がそれを嫌がることも多い。また、パターンを学習するための期間は失敗や叱責を受けることも多く、適応障害を誘発しやすいという凶悪なデメリットも備えている。この叱責→適応障害→退職→寛解→再就職→叱責→適応障害…という負のスパイラルに陥ってしまうと脱出は容易でない。

もっとも、パターン化できたとしてもADHDを併発していると多動性で集中力が続かないこともあり、何の役にも立たないこともある。あくまで一例であることに留意されたい。

脚注[編集]

  1. 公認会計士の資格を有しているか銀行勤務の経歴でもあれば別だが、そもそも数学苦手な文系学生がその資格を取れるわけがない。
  2. https://www.otona-hattatsu-navi.jp/how/forjob/