探し物はウサギですか? いいえ、宇宙生物です
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『探し物はウサギですか? いいえ、宇宙生物です』(さがしものはウサギですか? いいえ、うちゅうせいぶつです)は、ひらの泉水による日本のライトノベル作品。イラストは庄名泉石。
概要[編集]
2014年9月20日に一迅社文庫より刊行されたライトノベル作品。ひらの泉水による初のライトノベル単行本作品。
ストーリー[編集]
草壁悠貴は、妹の草壁美鈴に擬態したナガミミという生物に襲われそうになったところ星浦愛理に助けられる。ナガミミの存在を知った悠貴は愛理のナガミミ退治を手伝うことにし、畷鏡花も加えて三人でナガミミ退治を行っていく。
登場人物[編集]
主要人物[編集]
- 草壁 悠貴(くさかべ ゆうき)
- 本作の主人公。鉢神高校一年一組。妹の美鈴がナガミミと入れ替わっている現場を目撃したことで、ナガミミにやられそうになったところを愛理に助けられる。そして、ナガミミのことを知って愛理のナガミミ退治を手伝うことを申しいれた。
- 星浦 愛理(ほしうら あいり)
- 幼稚園の頃からの悠貴の幼馴染。鉢神高校一年の女子。卯月山(うづきやま)の山神の巫女の末裔で、地上に現れたナガミミを倒している。ようかん好きで、ようかんを報酬に運動部の助っ人をしている。特に駅そばにある「ふくろう屋」のようかんが好き。
- 両親はナガミミによって亡くしている。そのため、悠貴がナガミミ退治を手伝いたいと申し入れたときも難色を示したが、栄一郎の説得もあって受け入れた。
- 畷 鏡花(なわて きょうか)
- 鉢神高校一年六組の女子。転校生で卯月様の巫女の末裔の一人。昔、栄一郎と共にナガミミと戦っていた三枝秋代の孫。青が好きで外見も青色を基調にしている。感情が高ぶると関西弁で話す。ツッコミが多い。
- ナガミミに擬態されていた田島隆信を尾行したときに、田島が自分を人質にしようとしたことで力を使って悠貴たちに巫女の末裔だと知られる。そして、悠貴や愛理と一緒にナガミミを退治していくこととなる。
鉢神高校[編集]
- 真木野(まきの)
- 鉢神高校フィールドホッケー部の女子。愛理に部活の助っ人をよく頼んでいる。悠貴に対して語尾に「ヘイヘイヘーイ」とつけて話す。
- ナガミミに擬態されて森崎や浜岡に擬態したナガミミと徒党を組む。悠貴たちを追い詰めるも鏡花が現れたことで形勢逆転となって倒される。
- 鈴木(すずき)
- ドッジ部のマネージャーの女子。愛理に部活の助っ人をよく頼んでいる。
- 江山(えいやま)
- 水泳部のマネージャーの女子。愛理に部活の助っ人をよく頼んでいる。
- 袴田(はかまだ)
- バスケ部のマネージャーの二年の女子。
- 今倉 祐子(いまくら ゆうこ)
- 鉢神高校一年六組の女子。ナガミミに取って変わられており、悠貴を襲おうとするも愛理に倒される。
- 田島 隆信(たじま たかのぶ)
- 鉢神高校一年六組の男子。バスケ部員。ナガミミに取って変わられており、悠貴と愛理に襲われたときには逃げるために鏡花を人質にしようとしたが、鏡花に反撃されて倒される。
- 本物の田島は神社におり、発見された後に病院に入院する。
- 森崎 甲子郎(もりさき こうしろう)
- 二年三組の男子。ナガミミに取って変わられていたが、プラスチック板をしこんで尻尾がでないようにしたことで正体がばれないようにした。
- 美鈴に化けていたナガミミと同一人物であり、復讐のために浜岡に擬態したナガミミと徒党を組んで愛理を人質にして悠貴もろとも倒そうとした。悠貴たちを追い詰めるも鏡花が現れたことで形勢逆転となって倒される。
- 浜岡(はまおか)
- 女子大生。ナガミミが擬態しており、森崎や真木野に擬態したナガミミと徒党を組む。悠貴たちを追い詰めるも鏡花が現れたことで形勢逆転となって倒される。
その他[編集]
- 栄一郎(えいいちろう)
- 愛理の祖父。西部劇ファン。かつてはナガミミと戦っていたこともあり、愛理たちの相談にものる。
- 草壁 美鈴(くさかべ みすず)
- 悠貴の妹。一週間、兄の悠貴も気づかないうちにナガミミと入れ替わられていた。愛理によってナガミミは撃退されて、元の美鈴が目を覚ました。
- ニャック
- 悠貴の家で飼われている猫。
- 真野 夏希(まの なつき)
- 鉢神中学に通う女子。ウサギに擬態したナガミミに襲われてしまうが、徒党を組もうと持ちかけてきた別のナガミミによって見逃される。
- 卯月様(うづきさま)
- 昔、ナガミミを大岩によって地下に封印した。地上にナガミミが現れると愛理たちにそのことを伝える。
用語一覧[編集]
- 鉢神高校(はちがみこうこう)
- 悠貴たちの通う高校。
- ナガミミ
- 平安末期に宇宙からの隕石が落ちた時期から伝承に現れるようになった生物。若い人の血を好み、鋭い牙で麻酔毒を送り込み、昏睡状態にして隠して、延々と血を吸う。その間に、ナガミミは血を吸った人間に化けており、血を吸うことで記憶もコピーできるために周囲の人間は気づかない。ナガミミはお尻を触ると尻尾がでてくるため、そこで見極めることになる。
- 伝承にあるように卯月様(うづきさま)によって卯月山の地下に閉じ込められて、己の力を宿した大岩を置いたことでナガミミの見当識を狂わせているために地上にでることはできない。だが、満月には大岩の力が弱まることで稀に地上に現れるナガミミが現れる。
- 同姓に擬態することが多いが、異性でも擬態することはできる。メスは徒党を組むのが好きで、オスは単独行動を好む。オスは怪力で吹っ飛ばすことが多く短慮なところがあり、メスは爪と糸を主な武器とする。オスは人間の世界の娯楽に夢中になる傾向があり、メスは生存第一で擬態の趣味には無関心。
単行本[編集]
タイトル | 初版発行日 | ISBN | その他 | サブタイトル | ||
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探し物はウサギですか? いいえ、宇宙生物です | 2014年10月1日(2014年9月20日発売) | ISBN 978-4-7580-4617-6 |
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