摂食障害
摂食障害とは、(主に食事などのような摂食行動による)適切な栄養摂取ができなくなってしまう症状をいう。「思春期・青年期の女性に多い」と誤解されがちであるが。実際には年齢や性別は問わず、肉体的・精神的に不安定な時期に発症する。家族関係との相関もあると云われる。
おおまかに拒食症(AN:Anorexia Nervosa。アナレクシア・ナルポーザ)と過食症(BN:Bulimia Nervosa)に分類されるが、この二つはある意味コインの両面の関係にある。
概要[編集]
「フラストレーション(鬱憤)の蓄積 ⇒ (いわゆる「ストレスの解消」としての)過食 ⇒ 嘔吐」という、望ましくないループに嵌ってしまった状態をいう。
「『痩せたい』『太りたくない』などの精神的な理由で激しいダイエット(食事制限)を行うことによって、極端に痩せてしまう病気」ともされるが、家族などの「食べさせよう」という意思に対する、無意識的な抗議であることも多いため、いわゆるヒステリー症状の一種だともされる。
それゆえ、「食べさせよう」とする(家族などの)当該人物から隔離することが、治療の第一歩だとされる。とはいえ「食べさせよう」とする当該人物が「信念を持って」「善意で」行なっているという場合が多いので、かなり始末が悪い。
なにしろ嚥下反射が起きないため、口の中で噛むところまではできるのだが、飲みこめない。「辛うじて麺類やおじやはなんとかなる」という人もいる。「一日三食うどんすき」という人もおり、「家族とは同じ食卓を囲んではいるが自分はテーブルこんろでうどんすき」という人もいたという。
いわゆる「拒食症」「過食症」[編集]
「過食症とは、『大量に食べては、嘔吐する』という行為を繰りかえす症状をいう」という説もある。「心理的な原因から過食してしまう病気」と云われるが、精神医学の分野においては、(母親など)家族などの人間関係が影響していらしい[1]。拒食症の反動として起こることもあるとされるが、エビデンスはない。
いわゆる「ピザデブ」は、過食症とは異なる[2]。
脚注[編集]
関連作品[編集]
- 岡崎京子『pink』