布川角左衛門
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布川 角左衛門(ぬのかわ かくざえもん、1901年 - 1996年)は、岩波書店社友[1]。
概要[編集]
昭和2年(1927年)、法政大学教授に三木清が就任した時から2年間講義を聴いた[2]。その後、布川は岩波書店の編集部員として三木清と懇意にしていた[2]。獄死した三木清の遺骸を引き取りに、東畑精一と東京拘置所に荷車を借りて同行し東畑邸まで運んでいる[2]。
三木の恩師である波多野精一には布川が、三木の獄死について『私は見聞したことを詳しく手紙に書いた』(三木清全集8巻「月報」7頁 上段 8行目から引用[3])とある。また、三木の一周忌についても波多野に伝えている[1]。
来歴[編集]
1901年新潟県長岡市生まれ。1929年法政大学文学部卒業。大学在籍中に三木清の講義を聴いた。1928年、三木清が懇意にしていた岩波書店に入社する。1948年に編集部長就任。1956年退社し岩波書店社友となる[4]。
1958年より栗田出版販売株式会社取締役、1961年から1971年の間は代表取締役社長を務める。1972年より会長職に就任する。布川出版研究所主宰・日本エディタースクール講師・普連土学園理事長・日本書籍出版協会相談役・高等教科書協会理事長・出版倫理協議会議長・日本出版学会会長等を歴任する[4]。
没年1996年[5]。
受賞[編集]
第16回 菊池寛賞[4]
- 受賞理由
- 『永年にわたり、著作権、出版権の擁護に活動。また「日本出版百年史年表」編集委員長としての努力』(ホームページより引用[6])
著作[編集]
出典・引用等[編集]
- 三木清 『月報』8巻、桝田啓三郎、岩波書店〈三木清全集〉、1985年3月6日、2nd。
- 布川角左衛門 『本の周辺』 日本エディタースクール出版部、1979年1月10日、1st。
- “菊池賞受賞者一覧”. 日本文学振興会 (2016年5月28日). 2016年12月7日確認。
- “布川文庫”. 国立国会図書館 (2016年10月26日). 2016年12月7日確認。