少女漫画

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少女漫画(しょうじょまんが)とは、主に十代の女性が読者層を占める漫画の事である。

概要[編集]

学童期を終えたあたりから18歳までの読者を対象にしている。

作品のジャンルは学園物から始まり、スポーツ歴史SF、王国ものなど多岐にわたる。

ギャグマンガのジャンルは長らく不毛だったが、土田よしこの登場で流れが変わる。以後、久保キリコ岡田あーみんが出てきて、流れを紡いでいる。4コマ漫画作品としては新井理恵の『ペケ』がある。

また潜在的にボーイズラブを匂わせたものも多い。ギャグ作品になってしまうが魔夜峰央の『パタリロ』もそれである。

少年漫画にはあまり見られない心理描写に定評のある作品が多い。

歴史[編集]

初期の少女漫画は、継母に育てられた主人公が本物の母親を探す「母もの」が多かった。

当時は売れない男性漫画家が作品を書くことが多く、トキワ荘出身者の何名かも少女漫画を描いていたという。

その後、学園コメディ物が人気を得たり、バレーボールをテーマにしたスポーツ根性ものの漫画も出てくる。

その少女漫画の流れを大きく変えたのが「24年組」と呼ばれる昭和24年生まれの少女漫画家の集団である。SFをテーマにした大胆なストーリーテリングが話題となった。

1980年の末期には、少女漫画を卒業した年代向けのレディースコミックが出てくる。

その後CLAMPと高河ゆんが一大ブームを巻き起こす。

代表的少女漫画誌[編集]

  • 『なかよし』講談社
  • 『りぼん』集英社
  • 『マーガレット』集英社
  • 『少女フレンド』講談社
  • 『少女コミック』小学館
  • 『ぶーけ』集英社
  • 『花とゆめ』白泉社
  • 『LaLa』白泉社
  • 『ボニータ』秋田書店
  • 『プリンセス』秋田書店

男が読む少女漫画[編集]

1980年頃のNHK教育『YOU』で少女漫画が特集されてから、男性の間で少女漫画を読むことが広まったと言われている。それ以前では青年雑誌『ビッグトゥモロウ』にて「女性心理を知るために」少女漫画の読書が勧められていた。でも、それ以前にちょっとHな弓月光の作品などはひそかに読まれていた。また、それ以前だと「男でも読める水野英子」という言われ方が示すように、男性の少女趣味というものは少なかったと言える。

なお『パタリロ!』はギャグ漫画ということもあり、男でも結構読んでいた。