将棋勇略
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『将棋勇略』(しょうぎゆうりゃく)は江戸時代の詰棋集。作者は伊藤宗印(2代)。正称は象戯図式。1700年(元禄13年)に献上された「献上図式」である。彼は、それ以前の「実戦型」とは流れを異にする「創作型」の作品を多く残したことで有名で、この将棋勇略も全局が中段玉(受方の玉の初期位置が4-8段目)で構成されている点などに、作者の強いこだわりが見て取れる。詰め手順は、捨駒を多く用いた軽妙なものが多い。
なお本作には「添田宗太夫代作説」が存在する。というのも、本作が発表されて6年後に当たる宝永3年に出版された『象戯洗濯作物集』(編・洗濯周詠)の中で、将棋勇略内の作品2題が添田宗太夫名義で掲載されている為である。
関連項目[編集]
- 将棋精妙 - 現存する伊藤宗印の詰棋集2作のうちのもう一方。