富士ガリバー王国
富士ガリバー王国(ふじガリバーおうこく)は、かつて山梨県西八代郡上九一色村(現在の南都留郡富士河口湖町)にあったアミューズメントエコロジーテーマパーク。
概要[編集]
おとぎの国のガリバーをテーマとし、広さ約370,000㎡。かつては開拓民の手放した富士北麓の旧国有地で、園内には45mのガリバーが横たわるガリバー島のほか、ワラビーやトナカイがいるふれあい牧場やボブスレーのコースが設置されていた。
入園料は大人3900円、子供2200円だった。
沿革[編集]
新潟中央銀行頭取の大森龍太郎が主導した3大融資プロジェクト・ゴールデンリング構想の一つ(他の2つは新潟ロシア村と柏崎トルコ文化村)として、株式会社富士ガリバー王国によって1997年(平成9年)7月26日に開園した。隣接地に同じく新潟中央銀行が実質的に設立したファミリー企業により1995年に会員制ゴルフ場 富士中央ゴルフ倶楽部とリゾートホテル 本栖高原ホテルが開業しており、それぞれの運営会社らファミリー企業が融資を受けて当園の土地を取得・所有していた。
開園当初からオウム真理教のサティアンがあった富士ケ嶺地区に立地したことで風評懸念があることに加え、公共交通機関でのアクセスに難があったこと、テーマの指向性は違っていたものの近隣の富士急ハイランドと競合状態を作り出したことにより来園者が伸び悩んだ。
1999年(平成11年)10月に実質的な経営母体であった新潟中央銀行が経営破綻し、金融整理管財人である預金保険機構の管理下となったために新規融資が打ち切られ、綱渡りの経営へと陥った。2001年(平成13年)1月には同行の抵当権差押により富士中央ゴルフ倶楽部と本栖高原ホテルとセットで甲府地裁で不動産競売開始決定を受け、3月に最低入札金額31億円で競売が行われるも入札がなく、整理回収機構へ債権譲渡された。この影響から運営困難となったため、同年10月28日限りで閉鎖した。
なお、2001年4月にファミリー企業に対する当園の土地購入費の融資で銀行に損害を与えたとして、預金保険機構が新潟県警に対して銀行旧経営陣による特別背任罪の告訴状を提出している。
背景[編集]
オウム真理教(aleph)が資金確保のため開園(建国?)した[要出典]と言われている。 閉鎖の前年にオウム真理教は改組しalephへと移行しており、オウム時代に行わなかった賠償費用の捻出の為に閉鎖したとも言われているが、真偽の程は定かでない。なお、ガリバーを作成した事については幹部含む関係者の数人が逮捕されている他、サティアン跡地における富士ヶ嶺公園の整備と並行して2001年までに上九一色村内全てのエリアにおいてサリンの除染を完了させている。