天のつぶ

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天のつぶとは、の品種の一つである。福島県農業総合研究センター品種改良が進められ、2012年に品種登録された品種である。似た名称の品種に里山のつぶがあるが、本種の系統というわけではない。地方番号名では「福島9号」である。

概要[編集]

1995年から品種改良が続けられており、コシヒカリ系の奥羽357号とキヌヒカリ系の越南159号を掛け合わせて開発された。福島県内の平野部(標高300m以下)地域で栽培されることを前提としており、福島県の奨励品種としてコシヒカリと並んで基幹品種に指定されている品種である。15年にわたって開発が続けられてきた品種であるが、名称と奨励品種に決定した翌年は東日本大震災に見舞われ、福島県産の農水産物に対して風評被害のあおりを受ける中で一般に育成が始まった米である。

全長が短いため耐倒伏性が高く、穂いもち病に強いという特性を持ち、収穫性もコシヒカリやひとめぼれより優れている。また、安定的な食味を持っており、その食味はコシヒカリ並みとされている。べたつきが少なく、粒の存在感がしっかりある米であるため寿司シャリに向いているとされ、特に猪苗代産の天のつぶは「ザ・アルティメット・スシ・ライスと」して世界に出荷されている。

天のつぶと里山のつぶを50:50でブレンドした「つぶら」というブレンド米も販売されている。

外部リンク[編集]