大野力
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大野 力(おおの つとむ、1928年10月29日 - 2001年9月5日)は、評論家。
略歴[編集]
東京都品川区生まれ。陸軍予科士官学校を経て、1948年桐生高等専門学校機械科卒。桐生の中学校の数学教師、織物関係の業界紙記者、『セメント新聞』の記者を経て、1965年からフリー[1]。
思想の科学研究会会員[1]。第3次『思想の科学』(1954-1955)への投稿で書き手として登場し、第4次『思想の科学』(1959-1961)では編集に参加。1960年に実弟の大野明男、上坂冬子らと思想の科学研究会内に「実務の中の思想」の会を立ち上げた[2]。1968年思想の科学社社長[3]。のち海外技術者研修協会講師、相模原市国際交流協会理事長[4]。
労務問題、アジア問題などを研究した[5]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『ビジネスマン』(三一書房[三一新書]、1964年)
- 『デモに渦巻く青春――現代学生の思想と行動』(番町書房、1968年)
- 『価値ある執念』(中央公論社、1969年)
- 『転職の社会学』(日本実業出版社、1969年)
- 『えせ管理を斬る』(日本経営出版会、1970年)
- 『社長の条件――変化に立ち向う企業リーダーたち』(潮文社[潮文社リヴ]、1971年)
- 『沖縄の伝統染織』(徳間書店、1971年)
- 『職場の若年層――“管理おことわり"の世代』(日本経済新聞社[日経新書]、1972年)
- 『人間の幅をひろげる15章』(ダイヤモンド社[エグゼクティブ・ブックス]、1973年)
- 『昭和五十年――挫折と再生』(ダイヤモンド社、1974年)
- 『管理と運動――「支配」を克服する視点』(東洋経済新報社、1974年)
- 『職業権の思想――サラリーマンの人権宣言』(東洋経済新報社[東経選書]、1976年)
- 『新・亜細亜風説書――ターリー・思案の旅』(創世記、1976年)
- 『「課長」白書――栄光のイスか、受難のイスか=その周辺を探る』(日本実業出版社、1978年)
- 『再発見アジアを知る法』(日刊工業新聞社[ウィークエンドブックス]、1978年)
- 『一人前ってなんだろう――若者と中年の対話のために』(日本労働協会、1980年)
- 『松下電器の技術戦略』(にっかん書房、1980年)
- 『発掘アジア歴史講談』(時事通信社、1983年)
- 『地下資源とハイテク――同和鉱業風雪100年のロマン』(日本工業新聞社、1986年)
- 『活機応変――住友生命六十年の軌跡』(住友生命保険相互会社、日本工業新聞社編集局、1987年)
- 『ニッポン人はなぜ?――途上国青年との日本問答』(スリーエーネットワーク、1998年)
共著[編集]
- 『日本の課長』(脇田保共著、ダイヤモンド社、1966年)
- 『日本の伝統織物』(富山弘基共著、徳間書店、1967年)
- 『日本の産業王国』(鈴木均共著、三一書房[三一新書]、1968年)
- 『企業の社会的責任とはなにか』(鈴木治雄、岸本重陳、太田薫共著、昌平社、1974年)
- 『経営官僚制批判――生命力形成の追求』(二宮欣也、大野明男共著、同文館出版[ニュービジネスデザイン選書]、1978年)
- 『いまの自分を打ち破れ!――マンネリからの脱皮法』(田崎醇之助、川又克二、川村たかし、上田敏晶、土屋敏明、三島恒臣、藤村幸三郎、宇野収、馬場準一、柳下和夫、平井富雄共著、PHP研究所、1982年)
出典[編集]
- ↑ a b 山下和久「大野力」、朝日新聞社編『現代人物事典』朝日新聞社、1977年、249-250頁
- ↑ 横尾夏織「「実感」論争と『思想の科学』」『社学研論集』Vol.16、2010年9月
- ↑ デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説 コトバンク
- ↑ 『読売年鑑』2000年版
- ↑ news57友人知人の訃報 吉川勇一のホームページ