地震の巣
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地震の巣(じしんのす)とは、地震活動が長年定常的に盛んな地域のこと[1]。帯状に分布した地域ではなく、おおよそ1ヶ所に集まっている狭い地域を指してこう呼ぶ[2]。日本列島においては、地震の発生は150〜200km未満の狭い領域の複数の特定地域に集中していることがあり、こうした地域が「地震の巣」と呼ばれる。感覚的に地震現象を表現した言葉であるため、しばしば専門家により使われる用語であり、ニュースや論文などでも使用例が見られる[3][4]。同じく地震の多発地域を意味する「地震帯(じしんたい)」が、2次元的な帯状分布を意味するのに対して、「地震の巣」というのは3次元的な表現であり、震源の空間的分布の研究が進んだ現在では、日本においては後者の方が使用に適しているという意見がある[5]。
「地震の巣」について言及した主な論文 (CiNiiより)[編集]
- 玉城逸夫「日本地域の弧状列島と地震の巣」
- 大橋良一「東京は地震の巣に取巻かれている」
- 科学朝日 「東京を貫く"地震の巣"アーツが上空から撮影(グラビア)」
- 伊藤潔・安中正「中部日本における深発地震の巣とその発震機構」
- 宇佐美龍夫・渡辺唯夫「関東地方の地震の巣--定義と性質」
- 室田武「地震の巣を彩色する経済大国幻想 (日本経済の足もと<特集>)」
- 中田高・島崎邦彦「海底の地震の巣を探る」
- 小高俊一・前田憲二「1987年千葉県東方沖地震前後の震源域と周辺の地震の巣における地震活動の変化」
- 岡憲策「人事融合でにらみ合い--行く手に待つ出向先の不遇が地震の巣 (<特集>東京三菱銀行・期待と憂欝)」
- 週刊現代「「巨大地震の巣」判明 京都に「M7活断層」」
- 神沼克伊「科学教養講座 地震学者のエッセー(2)日本列島の地震の巣」
- 週刊ポスト「全国「地震の巣」を発見--緊急検証/「東海・南海」が「危険シグナル」を発している」
- 週刊ポスト「「南関東直下」「東海」「南海」「長野」「京都」 巨大地震の巣はここにある!」
- 井原圭子・有吉由香「災害 「地震の巣」全国マップ--最多は東の千葉、西の和歌山/関東大震災との前兆比較/帰宅難民の「安全街道」」
- Blue earth「地震波による探査でわかってきたこと 「地震の巣」南海トラフの地下深部では何が起きているのか (特集 海溝型巨大地震を探る)」
- 新世紀「"地震の巣"の上に建てられた全原発を直ちに廃炉にせよ」
- Facta「IFE FACTA REPORT 大津波は太平洋だけじゃない 日本海側「原発群」の迫真リスク : 日本海にも太平洋と同じプレート境界が存在する。「日本海東縁変動帯」は大津波が起き得る地震の巣だ。」
- Facta「ここは火の国、地震の巣 過去に経験したことのない惨禍が必ず起こる。大地動乱時代の自然の脅威を学び、危機に備えなければならない。 「大地動乱の世」に生きる術」
脚注[編集]
- ↑ “地震の巣(じしんのす)の意味 - goo国語辞書” (日本語). goo辞書. 2021年1月14日確認。
- ↑ 『地震の巣』 - コトバンク
- ↑ 日本テレビ. “関東でやや強い地震 震源は「地震の巣」|日テレNEWS24” (日本語). 日テレNEWS24. 2021年1月14日確認。
- ↑ “海底の地震の巣を探る”. CiNii. 2021年1月14日確認。
- ↑ 百科事典マイペディア「地震帯」