地球照

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地球照(ちきゅうしょう)とは、の太陽の光に照らされていない部分が、地球からの太陽光の反射によりわずかに見える現象である。

条件[編集]

月が満ちてくると、太陽の光に照らされている部分が明るすぎて分かりにくくなる上、太陽と月の角度が離れて反射光が月に届きにくくなるので、月が細い方が分かりやすい。また、空気が澄んでいる方が分かりやすい。また、皆既日食中にも観測できる。肉眼ではわずかに空の他の部分より明るくなっているのが分かる程度で、模様までは分からない。しかし、双眼鏡を使うとよく見える。写真にも写せるが、太陽光が直接当たっている部分との明るさの差が大きすぎるので、地球照を写せるような露出にすると、太陽光が直接当たっている部分は露出オーバーになってしまう。逆に、太陽光が直接当たっている部分がほどよい明るさになる露出では、地球照は写らない。

利用[編集]

地球照の明るさを調べることで、地球のアルベドが分かる。これはつまり、人工衛星などから測定したものと比較することで、雲量雲種を推測できるということであり、気候変動の監視に役立つと考えられている。