四万六千日(よんまんろくせんにち)とは、江戸城大奥におけるエイプリルフールのことである。
旧暦の7月9日と7月10日は観音の功徳日で、1日の参詣で4万6000日を参詣したことと同じ功徳があるとされており、武家や庶民などは挙って浅草観音に赴いた。大奥でも観音が祀られるが、古参の女中や出入りの老婆らは、新参の女中に対して「4万6000日には宿下がりが許される」という嘘をついて、何も知らない新参の女中らは七つ口に行って初めて騙されたことに気づくことが多かったという。