宿下がり

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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宿下がり(やどさがり)とは、江戸城大奥における規則のひとつである。正式に大奥に採用されている女中に関しては、大奥に入ってから3年目に6日間と期日だけ、親元への帰宅が許され、これを宿下がりという。宿下がりの時期は毎年3月頃であり、女中にとっては最も待ち遠しい日となる。ただし、宿下がりが許されるのは身分が軽い女中までで、お手付きの御中臈クラスから上は両親が病気の場合でもほとんど宿下がりは許可されなかった。あくまで宿下がりが許されたのは、部屋子のような又者に対してであり、このような軽輩の身分になると規則の適用もそこまで厳重ではなく、時折宿下がりも許可されていた。