喜多方電化撤去

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喜多方電化撤去(きたかたでんかてっきょ)は、磐越西線の会津若松から喜多方までの電化の廃止を行ったことを指す。

事の経緯[編集]

1967年に郡山 - 喜多方間で電化され、電車急行「ばんだい」も運行された磐越西線だが、会津若松駅にスイッチバックが存在することもあり、急行の後身の快速ばんだいは2000年代後半に縮減され、電車列車は1.5往復まで激減。JR東日本は当該区間の電化撤去を決意し、2022年3月のダイヤ改正で、すべての電車運用を廃止した。

車両面・設備面での変化[編集]

1.5往復のみ残っていた電車運用は会津若松で系統分断され、対面乗り換えとなった。また、フルーティアふくしまの乗り入れも全滅した。一方、架線自体の撤去は2024年7月から進めることを発表している。

影響・今後[編集]

フルーティアふくしまの引退と後継車[編集]

2023年12月をもって719系改造のフルーティアふくしまは引退するが、その後継にはHB-E300系旧リゾートあすなろ改造のSATONOが投入され、臨時ながら喜多方乗り入れが復活することになった。

直通列車と、残りの区間の処遇[編集]

臨時で直通列車が乗り入れることは電化撤去後も存在するが、郡山発着を含めすべて気動車での運用となる。会津鉄道会津線からも、AIZUマウントエクスプレスの臨時乗り入れも健在である。

一方で、郡山 - 会津若松間ではE721系仙台車が使用されていることから、運用上の都合で郡山の気動車により代替される可能性もあり、一部の利用者から危惧されている一方、平坦な盆地で勾配区間がないことから、EV-E801系を増備し、気動車混用の阻止を期待する向きもある。というかEV-E801系を入れたら只見線の会津坂下に充電設備を設置し、そこまでも運転して良いような…[注 1]

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  1. 会津川口や山都・野沢までとすると、山を越えることになる。一方、会津鉄道は栃木県志向なので直流電化で芦ノ牧温泉と会津下郷に充電設備を置き、非JR車の片乗り入れを止めて、野岩鉄道など三社共同でEV-E301系を投入した方が地域ニーズに合致すると思われる。ちなみに、電化区間では磐梯熱海 - 猪苗代間で山を越え、電化の長所が生かされている。

関連項目[編集]