周防美来
プロフィール[編集]
人物[編集]
本作のメインヒロイン。怜人の身辺の世話や外界との接触を務める、専属担当官[話 1]。容貌は、コールドスリープから目覚めた直後の怜人が見間違えるほど絵理沙に似ている[話 1]が、実際には白い睫毛(モノクロページだけでなく、カラーページでも同様)や左目尻の小さなほくろ、そしてUWの制服越しに主張する豊満かつ妖艶な肢体[話 1][単 1]などの差異があり、口調や表情も淡々と大人びたものになっている。
怜人をメイティングへ誘うためには、自分の乳房を怜人の身体に密着させること[話 1]や、彼を身体で慰めようと夜中に全裸で迫ってキスしながら子種を望むこと[話 2][話 3]すら行なうが、その際には表情の変化が乏しいうえ、平時から欲情する描写も見られない[注 1]。怜人には献身的に接していたが、彼のメイティング成果をまったく得られなかったことから第20話で解任され[話 5]、第21話以降は麗亜への引き継ぎも兼ねて怜人グループにメイティング候補として所属する[話 6]。そういった献身的な態度はやがて怜人に警戒を解かせ、第49話で彼がUW日本支部の上層部へ通報されることを考えず出奔を提案することにつながるが、それを悲壮な表情で拒否して怜人に自分とのメイティングを行なうよう懇願し[話 7]、本心では彼に同行したい思いを吐露しながら落涙した[話 8]ことからも、第51話では港にて怜人の方から抱擁して再会を約束する[話 9]、第52話では台湾へ向かう貨客船の甲板にて絵理沙に思いを馳せていたはずの彼が美来に思いを馳せ、まひるにそのことを看破されて動揺する[話 10]、第67話では童貞を捨てる必要があることをラギーニから断言された怜人にその相手として絵理沙と同時に意識される[話 11]、第78話では高濃度のMKウイルスによる死の淵に陥った怜人が絵理沙と並ぶ美来への思いを自覚して生還する[話 12]に至った。
実は大食いである[話 13][話 14]うえ、メイティング施設の中庭にて怜人と遭遇した際にはメロンパンの屑が頬に付着したまま気づいていない顔を見られて赤面する[話 15]、慶門市の温泉旅館にて彼と混浴した際にはタオルで前面を隠して顔を直視できない[話 16]といった一面も持っている。その後、慶門市中央病院にて谷口と面談した際にはメイティングを拒否する怜人に理解を示すも勝手と思う一方、だからこそ世界を救えるかもしれないと思っている[話 17]ことが明かされている。日本支部内にて収監されてからも怜人への思いは変わっておらず、面会に訪れて彼らの動向を挑発的に伝えるクロエの言葉に対し、その旨を言い放っている[話 11]。
日本支部には2043年から勤務している[話 15]が、当初から怜人だけのために用意されたことが、第11話での技術長官の台詞[話 18]や第67話でのクロエの台詞[話 11]から示唆されており、第75話では絵理沙のバックアップとして作成されたクローンであることが明かされている[話 19]。絵理沙の回想によれば失踪前の彼女に不安な表情でカプセル内の乳児期の姿が見つめられていることから、2045年現在での実年齢は3歳程度であることがうかがえるほか、クロエの台詞によれば成長促進器の過剰使用による内臓へのダメージや高速学習装置による脳への負荷を緩和する調整を、1週間以内ごとに受けなければならないという[話 19]。また、名前も鬼原が絵理沙の
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ ただし、後に絵理沙を交えての3Pで怜人と結ばれる際には、前述の行為を断られた当時を「すごく勇気を出したのに結構傷ついた」という旨で茶化す半分冗談の形で、述懐している[話 4]。
- ↑ 調整中の回想が描かれる連載時の第76話冒頭には、ルネ・デカルトの提唱した命題「我思う、故に我在り」にちなんだ「彼想う――故に我あり。」という柱コメントが添えられている。その後、第80話ではセーフハウスに潜伏した恭司が怜人との通信を美来に取り次ぐことを忘れて切断してしまったうえ、怜人の無事を知った美来がそれだけで満足して再接続を望まなかったため、彼の傍にいた絵理沙との対面は叶わず自覚にも至っていない[話 21]。
- ↑ 単行本第12巻では3Pで結ばれる過程が加筆されており、美来と絵理沙が怜人を挟む姿勢で彼とキスや愛撫を交わした後、美来は正常位、絵理沙は騎乗位でそれぞれ結合して絶頂を迎える姿が描かれている[単 2]。その後、美来と絵理沙が3Pを提案したことはクロエに看破されており、洞窟から脱出するも包囲された際に怜人は尋ねられて言葉に詰まったうえ、絵理沙は自分たちが望んだ旨を主張してクロエに得意顔で「ほら やっぱり」と返され、(第12巻で加筆された正常位後の怜人への乳首舐めなど、実は性的に積極的だった一面も踏まえて)絶句することとなった[話 23]。
出典[編集]
ウェブサイト[編集]
- ↑ “『聴くジャン!』第4弾『終末のハーレム』”. 集英社、2017年7月10日確認。
- ↑ “終末のハーレムVR”. DMM pictures、2019年7月7日確認。
- ↑ “周防 美来 - 終末のハーレム 公式サイト”. 集英社、2020年8月9日確認。
単行本[編集]
参照話数[編集]
- ↑ a b c d 第1巻 2016, 第1話
- ↑ 第1巻 2016, 第2話
- ↑ 第1巻 2016, 第3話
- ↑ a b 第12巻 2020, 第83話
- ↑ 第3巻 2017, 第20話
- ↑ 第3巻 2017, 第21話
- ↑ 第8巻 2019, 第49話
- ↑ 第8巻 2019, 第50話
- ↑ 第8巻 2019, 第51話
- ↑ 第8巻 2019, 第52話
- ↑ a b c 第10巻 2020, 第67話
- ↑ 第12巻 2020, 第78話
- ↑ 第1巻 2016, 第4話
- ↑ 第5巻 2018, 第34話
- ↑ a b 第2巻 2016, 第7話
- ↑ 第4巻 2017, 第22話
- ↑ 第4巻 2017, 第24話
- ↑ 第2巻 2016, 第11話
- ↑ a b c 第11巻 2020, 第75話
- ↑ a b 第11巻 2020, 第76話
- ↑ 第12巻 2020, 第80話
- ↑ 第12巻 2020, 第82話
- ↑ 第12巻 2020, 第84話
- ↑ 第12巻 2020, 第85話
参考文献[編集]
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第1巻』 集英社、2016年。ISBN 978-4-08-880819-2。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第2巻』 集英社、2016年。ISBN 978-4-08-880842-0。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第3巻』 集英社、2017年。ISBN 978-4-08-881087-4。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第4巻』 集英社、2017年。ISBN 978-4-08-881243-4。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第5巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881438-4。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第6巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881523-7。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第7巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881634-0。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第8巻』 集英社、2019年。ISBN 978-4-08-881762-0。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第9巻』 集英社、2019年。ISBN 978-4-08-882044-6。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第10巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882188-7。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第11巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882304-1。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第12巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882457-4。