君という名の翼
君という名の翼(きみというなのつばさ)とは、2006年7月26日に発売されたコブクロの13作目の楽曲。オリジナルキーはD(ニ長調)。作詞・作曲=小渕健太郎。表記法は、「君という名の翼/コブクロ」。
青春の日々の思い出の主人公が大きな翼を持っていると感じる。歌詞の中で、君と僕が入れ替わるため、私個人の意見では混乱する人もいる。はぐれた恋人への哀れみと、マラソンやボートレースやオリンピック競技を目指すという物語を融合させた雰囲気で、どこかセンチメンタルな感じがする青春ラブストーリーの曲。
コブクロの楽曲といえばスローテンポの曲が多く、落ち着いたメロディーの印象が続いていたが、この曲は、唯一アップテンポの曲である。
解説[編集]
大切な思い出の写真を見て、おそらく過去の出来事に思いやりがあり、眩しかった時間や残された愛で、ちょっと寂しくて胸が痛むほどである。はぐれたのは、先を急いでいて見失うことがあるなど、そのことにふと気がつけば、君は僕のことを心配しながら心の中で生きているといっている。
勝ち負けの競技はマラソンやボートレース、オリンピック競技における描写であり、そこから「冷たい夏の雨」や「青いしぶき」などが表現されている部分がある。そして、喜びや悲しみの日々も約束の光となって、優しく暖かい光を包み込んでいる。
サビの部分に入ると、この人生の意味を探して、時には失敗も経験して後悔し、恋が離れてしまい、心に傷がつくこともある。幸せが壊れてしまったように、過去に縋ってみてももう戻ってこないというその悲しみを振り切るように、過去との決別で周りも見えなくなるぐらい真っ直ぐに走り出し、夢に向かってまっしぐらに突き進んで旅立って行く。思い出の写真を見たとき先に涙が出るということについての問題を考えた結果をかき集めているといっている。走り抜けた季節とは、オリンピック競技のことかもしれない。決して過去の過ちを繰り返さないように、君の意思を継ぐ。オリンピック競技に参加するという夢を追いかけて、応援してくれる選手の指導により、オリンピック選手の僕が君の翼となった。
次からの解釈は、君と僕が入れ替わるフレーズになっている。「斑の心」とは、邪な気持ちを含んだ心、つまり良くない心のことで、これでは不安な気持ちが先立ったり、君の声にも気づいてくれなかったりする。まだ暖かい夕日を見つめて、恋愛関係における別れにより、運命を変えられないまま、最後の日が落ち、僕らの夢を追いかけた日々が唐突に終わりを告げた。勝ち負けの競技で主人公を追いかけたことなどが残像のように焼き付いている。疎遠や人間関係のもつれなどで悔やんでいる気持ちから、進んでいる道や見ている未来が違っていて、選べない道という運命を立ち尽くした結果、青春の影を詰め込んでいる。
諦めても後ろを振り向いても、越えられない壁にぶつかったときなど困難な状況で挫けそうでも、一生懸命がんばって立ち向かうことが支えとなる。夢が叶わなかったり友人関係との裏切りなどでつらいことがあっても、少しでも望みがあったり最後まで愛を信じていれば、煌めく勇気を持って心を追い求めたい気持ちになるといっている。
恋人との別れで、恋しさと切なさを感じ、過去に縋ってみてももう恋人は戻ってこないし、つらいことがそこにあって過去の声援に惑わされ、恋人とはもう二度と会えなくなってから気づいたわけである。過去の親友と一緒にいられる間は背中から自分を励まし、支えてくれた声に感動し、どれほどよかったかもしれない。こうなると、生きていても夢でしか会うことができない現実であるかもしれない。卒業や失恋、遠距離恋愛などで離れてしまった恋や諦めてしまった夢ももう一度探しに行くために、孤独でも悲しみから立派に立ち上がり、つらくても一生懸命で、前向きに努力し、君の意志という翼とともに、明るい未来に向かい、主人公はまっしぐらにあの空へ飛び立ち、最終的には誰かの犠牲の上に自分は勝つというのである。
吹奏楽編曲版では、実音のキーは、オリジナルキーより全音低く、「ハ長調(C)」になっている。吹奏楽編曲版の音源は、「コブクロメドレー 航空自衛隊音楽隊」に収録。
カバーしたアーティスト[編集]
- つるの剛士
- 美吉田月
音域[編集]
1オクターブ半+半音。半音19個。
※440Hz=A3とする。