反議会戦線
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反議会戦線(はんぎかいせんせん)は、反代々木系左翼文化人が第6回参議院議員通常選挙に際して結成した組織。
1962年1月、日本革命的共産主義者同盟全国委員会議長の黒田寛一が機関紙『前進』で7月の参院選に出馬することを表明した[1]。3月11日に埴谷雄高、梅本克己、大井廣介、秋山清、森本和夫、渡辺一衛、佐野美津男らが黒田を応援するために結成したのが「反議会戦線」である[2]。高知聰や松田政男らが事務局を担い、選挙運動を行った[3]。黒田らは「ブルジョア議会」を革命党の宣伝に利用すべきだとする「革命的議会主義」を唱えていた[2]。反議会主義の埴谷や松田は黒田への投票にすら行かなかったという[3]。選挙の結果、黒田は全国区から出馬して約2万3000票を獲得した。新左翼が選挙に進出した初の試みだった[2]。