危機管理型水位計

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危機管理型水位計(ききかんりがたすいいけい)とは、河川に取り付けられる水位計の一種である。

概要[編集]

危機管理型水位計は革新的河川技術(管理)プロジェクトにより開発された水位計であり、常時観測する水位計とは違って洪水時の水位観測に重点を置いた水位計であるとされている。設定された水位になるまで観測を開始せず、データの送信も行わない特殊な水位計である[注 1]

機器自体に特殊な部品を極力使わず、汎用部品を多用したり、通常の水位計が専用線を用いて通信しているところを携帯電話網を使用して通信するなど、コストに厳しい自治体でも設置できるようになっている。

平成30年より全国に普及を見せており、今まで水位計が設置されていないような支川などの小河川や水路にも設置が進められている。かつては職員の巡視により増水状況を確認していたものがリアルタイムに入手できるようになり、自治体の危機管理対応を行う上で重要な情報が入手しやすくなるという。

観測データは一般人も閲覧することができ、全国の危機管理型水位計の水位状況を閲覧することができる。また、水位が氾濫水位を超えた地区が黒く着色され[注 2]、一目で判断しやすいようになっている。一方で即時性を重視しているため、正確性が担保されていない場合もある。一部の河川では晴れた日の昼間、周囲の河川がどこも水位が上がっていない中で氾濫したようになっており、センサ異常の除外処理などは行っていないことに注意が必要である。

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. 一部では常時観測している個所もある
  2. 拡大率により都道府県→市町村など