動的型付け

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動的型付けは、ソフトウェア工学分野における、プログラムの変数(「変項」)の型付けにおける、静的型付けの対義語である。

概要[編集]

FORTRAN や LISP といったプログラミング言語の環境においては、システムがせいぜい中規模であったため特に問題化はされていなかった。
LISP(LISP 1.5)では、記憶領域にあるデータ列をどう評価するかは任意であり、"12345"が文字列なのか数値なのかはそのときそのときの都合による。明示的に表現する場合は「キャスト」という方法があり、システム記述言語としての C 言語(プログラミング言語 C)においては用いられた。
ただし、システムは使われることによって大型化するため、システムの保守が困難になってくる。同時に「高級言語」の普及により、「静的な型付け ⇒ アプリケーション言語」「動的な型付け ⇒ 簡易言語」という(あまり望ましくない)区分ができてしまい、現在に至る。
教育用のプログラミング言語としてはどちらが効用的であるかについては議論があり、「簡易言語 ⇒ 入門用」という話はあるものの、教育用のプログラミング言語である Pascallaは基本的には静的な型付けを行なっている。

参考文献[編集]

脚注[編集]