兵庫県議会議員政務活動費問題
兵庫県議会議員政務活動費問題(ひょうごけんぎかいぎいんせいむかつどうひもんだい)とは、2014年に明るみとなった事件。当時現職の兵庫県議会議員であった野々村竜太郎による不明瞭な政務活動費の計上が問題となった。問題発覚後、野々村は議員を辞職したが、翌2015年に詐欺などの罪で在宅起訴された。
概説[編集]
野々村は2011年に行われた兵庫県議会議員選において西宮市選挙区より無所属(「西宮維新の会」を自称)で立候補し、最下位で初当選した。県議会においても会派に属さず、無所属として活動を行っていた。
2014年に、前年度の政務調査費として約300万円を支出していたことが発覚。領収書がない日帰り出張を繰り返していたことが神戸新聞の報道で発覚し、7月1日に記者会見を行う。この会見において、野々村は突然号泣、この様子が全国に報道されたことから、騒動が拡大する。
野々村は7月11日に辞職願を議長に提出、認められ議員を辞職した。また、当選以来受け取った政務活動費1800万円余りを県に返還した。
辞職後[編集]
辞職後も捜査機関は捜査を継続していたが、兵庫県警は悪質であるとして2015年1月に詐欺と虚偽公文書作成・同行使容疑で書類送検した。さらに、8月には神戸地検が詐欺などの罪で在宅起訴した。
11月に初公判が開かれたが、野々村は体調不良を理由に公判を欠席し、公判は中止となった。
会見[編集]
本来なら一地方議員の問題であり、ローカルニュースとして扱われる事案であったが、会見で号泣する様子が視聴者に衝撃を与え、テレビで連日報道されることとなった。さらに、この映像がアメリカやイギリス、韓国など世界中に配信され、世界的な話題となった。
政務活動費[編集]
2013年度の政務活動費に約300万円以上を支出。内訳が兵庫県豊岡市、佐用郡佐用町、東京都、福岡県福岡市の4ヶ所を日帰りで195回訪問たことによる切符代であった。しかし、いずれも領収書が添付されていないことから、カラ出張の指摘がされた。