僕と彼女がいちゃいちゃいちゃいちゃ

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僕と彼女がいちゃいちゃいちゃいちゃ』(ぼくとかのじょがいちぃちゃいちゃいちゃ)は、風見周による日本ライトノベル作品。イラストは高品有桂

概要[編集]

2013年1月25日にMF文庫Jより刊行された。ジャンルは「いちゃラブコメ」。

ストーリー[編集]

沢渡由吾は、告白されて幼馴染の飛鳥井愛火と付き合うことになる。しかし、青春症候群と呼ばれる病気の治療のために飛鳥井愛火ともいちゃいちゃな日々を送ることになってしまう。

登場人物[編集]

沢渡 由吾(さわたり ゆうご)
本作の主人公。獅子神学園高等部一年B組に通う高校一年生の男子。
幼馴染の愛火と付き合うことになるが、吹雪の青春症候群の治療もすることになる。そして、吹雪といちゃいちゃすることになるが、青春症候群のことを知らないこともあってそのことを知った愛火と喧嘩。そのため、吹雪は二人のために関係を絶とうとする。しかし、吹雪が卒業式の壇上で発作を起こしてピンチになったことで、由吾は愛火に告白しながら吹雪にキスをして青春症候群の症状を抑え込むことに成功。愛火が恋人で吹雪が愛人という宣言を壇上で宣言するのだった。そして、青春症候群を伝えた上で愛火に優先して恋人として接しようと思うことを伝えて、吹雪に青春症候群の治療をすることも認めてもらった。
飛鳥井 愛火(あすかい まなび)
由吾の10年来の付き合いとなる幼馴染の女の子。獅子神学園高等部一年A組。ラクロス部に所属している。昔は病弱で入院したこともある。背は小さめだが、胸は大きい。
由吾のことがずっと好きで、バレンタインの日にチョコを渡して告白して、由吾と恋人になる。そして、恋人になれたことに喜んでいるも、アプローチしても由吾がなかなかのってくれないことで不安感が出てくる。そして、青春症候群のことを知らないこともあって、由吾が吹雪のことを好きなんだと思うようになって喧嘩してしまう。その後、由吾の恋人宣言や青春症候群について教えてもらったことで、ちゃんと恋人としていちゃいちゃしてくれることを条件に、治療のために吹雪といちゃいちゃすることを認めた。
交際から三か月後に由吾と初めてキスをする。
獅堂 吹雪(しどう ふぶき)
由吾のクラスメイトで隣の席の女の子。成績は学年トップで授業にも出席しているが、体育は見学して文化祭などのイベントには欠席している。入学初日の自己紹介で、自分に話しかけてきたらこの学校にいられなくすると宣言。事実、担任だった男性教諭は翌日に転勤が決まっている。そのため、あいさつ程度の声をかけるのも由吾ぐらいしかいなかった。《氷雪の女帝(ひょうせつのじょてい)》という二つ名をつけられている。
ある日、青春症候群の発作が起きているときに由吾に声をかけられたことで理性が保てなくなって由吾とキスをしてしまう。中等部のころから青春症候群を患っていたが、誰かに決められた治療者と触れあうのが嫌で治療を拒否して耐えてきていた。エロい妄想をすることで何とか耐えてきていたが、限界がきてしまったことで由吾を治療者としていちゃいちゃする日々を送ることに決めた。
自分と由吾が治療行為をしていることで由吾が愛火と喧嘩したときには、自分のせいでこうなったとして関係を絶とうともしていた。しかし、壇上で発作を起こした吹雪を放っておけない由吾が、愛火に愛の告白をしながら吹雪にキス。愛火が恋人で吹雪が愛人という宣言を卒業式の壇上で由吾がした後に、吹雪の治療のために由吾といちゃいちゃすることを愛火が認めたことで、関係は続くこととなった。
よく下ネタを言ったりして、由吾をからかっている。だが、エッチな妄想は多くしていても経験はなく、実際にそのような場面になると動揺するなど、初なところがある。耳が性感帯。
幼いころに由吾が愛火と出会った病院で、愛火を励ましている由吾を見たことがある。そのため、由吾を苦しんでいる女の子を見捨てない人間だと信用しており、獅子神学園に由吾が入学したと聞いたときにこっそりと由吾と隣の席に座れるように手を回していた。
六連 晶(むつれ あきら)
獅子神学園高等部一年A組。獅堂家の世話係として執事として入学している。男子生徒として学校に通っているが、女性。友達がいないために二人一組のペアが作れないので、A組とB組の合同体育場業では由吾が声をかけることでペアとなっている。由吾に対してはかなりの毒舌。
愛火のことが大好きな百合属性をもっている。そのため、愛火の治療者になりたがっており、治療者となっている由吾に対して嫉妬心を抱いている。さらに吹雪にいじめられるの想像して喜ぶなどのマゾでもある。恋敵の由吾に痛めつけられる屈辱感さえも有りらしい。
佐寺 翡翠(さてら ひすい)
第2巻から登場。獅子神学園高等部2年D組の風紀副委員長の女子。金髪碧眼の巨乳少女。セクシーボディーにもかかわらず、堅物で校則にうるさく、男女交際をしているカップルを分かれさせたりもすることことで《鋼鉄の処女(アイアン・ビッチ)》という二つ名がつけられている。
性的な知識は薄く、子供もコウノトリが運んできてくれると思っている。そのため、吹雪に嘘の恋人との作法などを教えられて騙されたりもしている。過去に好きになった男が三千円を渡してきてエッチしようとしてきたことで、男性恐怖症になっている。
愛火との交際と吹雪との愛人宣言をした沢渡由吾を敵視している。自分を囮に手を出させて由吾を退学させるためにラブラボに一週間体験入部をすることになる。しかし、忌むべき存在であるはずの由吾が自分に手を出さずに、自分を助けてくれたことから混乱して涙を流してしまう。その涙をみた由吾から青春症候群のことを聞かされ、吹雪から男性恐怖症の治療のためにも恋愛心理研究会に誘われる。そして、由吾と吹雪、六連、翡翠の四人で恋愛心理研究会が発足することになる。相変わらず男性は苦手だが、由吾にはフレンドリーに接するようになっていく。
獅堂 氷雨(しどう ひさめ)
第3巻から登場。新任の養護教諭として赴任して、恋愛心理研究会の顧問を務める。寒一郎の母親だが、見た目は幼女。年齢のことに触れると怒りだす。また、由吾が心の中で氷雨の年齢について考えても分かるらしく、黒いオーラを出す。
いちゃいちゃというテーマとして、恋愛心理研究会で突拍子もない内容を考えたりする。
聖乃(きよの)
ラクロス部の女子で愛火の友人。愛火がよく恋愛相談をしているそうで、二人が付き合ったことも知っている。
獅堂 寒一郎(しどう かんいちろう)
獅子神グループという巨大な複合企業体の総帥。獅子神学園の理事長。吹雪の祖父。
谷沢(たにざわ)
獅子神学園高等部の先生。定年間近のおじいさんで、漢文を教える。
一琥(いちこ)
由吾の妹。獅子神学園初等部の4年生。
べス
沢渡家の飼い猫。3歳の雌猫で、一琥が拾ってきて名付けた。
冬子(ふゆこ)
吹雪の母親。治療者と本気の恋をしてしまい、寒一郎に治療者と引き離されて異国での生活を送ることになった。

用語一覧[編集]

獅子神学園高等部(ししがみがくえんこうとうぶ)
通称「レオ高(レオこう)」。静岡県盤竜市(ばんりゅうし)にある。由吾たちの通う高校。吹雪の祖父が理事長をしている。
青春症候群(せいしゅんしょうこうぐん)
獅堂家の人間だけが罹患する「adulescentia(アドウレースケンティア)」と呼ばれる遺伝病。思春期の一時期だけかかる病気で、高校を卒業するころには治っている。頭痛、めまい、吐き気、幻覚などを引き起こす。さらに発作が起こると「病的多淫」に陥り、異性と触れあいたいという衝動が理性ではおさえられなくなってしまう。対処法として、「治療者(ちりょうしゃ)」と呼ぶ異性を用意して適度に触れあわせることで症状を抑える。治療者と触れあうことによるPEA(フェニル・エチル・アミン)という「恋のトキメキ」を感じたときに分泌されるホルモンが症状を抑える。
生徒管理棟
通称「生管棟」。獅子神学園において権力を持っている生徒会の権力の象徴となっている。生徒によって管理されている。一階は運動部の部室、二階は文化部の部室、三階には生徒会関係の部屋がある。ほとんどの生徒は知らないが、四階に獅堂家の人間だけが入れる秘密の空間がある。
恋愛心理研究会
生徒管理棟の四階にある部屋。隠し部屋で、作った吹雪のひいお祖母さんは「ラブラボ(ラブサイコロジカル・ラボラトリーの略)」と名付けている。

単行本[編集]

MF文庫Jメディアファクトリー)より刊行。全3巻。

巻数 初版発行日 ISBN その他 サブタイトル
1 2013年1月31日(2013年1月25日発売) ISBN 978-4-8401-4946-4
  • プロローグと見せかけた、沢渡由吾のいちゃいちゃな放課後
  • 飛鳥井愛火
  • 獅堂吹雪
  • 青春に至る病
  • 生管棟の幽霊部室
  • 幸せなら手を繋ごう
  • 六連晶
  • 服装の乱れで、心が乱れ
  • 風邪をひいてよかった
  • そして壊れていく、僕と僕たちの
  • 僕の犯した、最大の過ち
  • エピローグと見せかけた、沢渡由吾のいちゃいちゃな今後
2 2013年5月31日(2013年5月24日発売) ISBN 978-4-8401-5186-3
  • プロローグと見せかけた、沢渡由吾の新生活
  • 鋼鉄の処女
  • honey so sweet
  • 沢渡由吾の特技。獅堂吹雪の弱点。
  • 庇護欲求不満
  • 晴れのち曇り、ところにより吹雪
  • 流れ星に願いをかける方法
  • 佐寺翡翠
  • ホラー映画を見よう
  • クッキン・クッキー
  • 恋とお風呂の温かさ
  • エピローグと見せかけた、恋愛心理研究会の新展開。
3 2013年9月30日(2013年9月25日発売) ISBN 978-4-8401-5418-5
  • プロローグ
  • 夏の訪れ。あるいは僕を取り巻く環境の変化について。
  • ダブルバインド
  • 佐寺さんの受難
  • 愛々傘
  • 恋愛心理研究会、夏合宿!
  • 夏の大胆フェア
  • いちゃいちゃとは、なにか?
  • エピローグ

外部リンク[編集]