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使番
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使番(つかいばん)とは、使役(つかいやく)とも称される武家の役職の1つである。
概要[編集]
戦国時代の軍隊において、総司令官の命令により軍令の伝達や使者の役割、あるいは軍目付などを務める人間を使番と呼んだ。
この役職に任命されるということは、将来を総司令官から嘱望された幹部候補生と言ってよかった。使番が背負う旗指物あるいは使番の番方や家来が背負う旗指物は「番指物」といい、徳川家康軍の場合は使番は「五」と染め抜かれた小型の旗を背負った。
江戸時代に入ってもこの役職は継続されたが、やがて泰平の世の中になって戦場での働き口などがなくなると、単なる使者や監察を担うこととなり、江戸中期から開国まで大目付が幕府の命令の伝達役を担った。