佐貫石仏
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佐貫石仏(さぬきせきぶつ)とは、栃木県塩谷郡塩谷町佐貫に存在する石仏のことである。
概要[編集]
鬼怒川の北岸、観音橋の際にそそり立つ高さおよそ64メートルの石英粗面岩の壁画に、線彫りであらわされた大きな大日如来の坐像で、一般には「佐貫観音」と言われている。
像の高さは18.2mメートル、顔面部の長さは3メートル、肩幅は9メートル、膝幅は15.2メートル、蓮座は八葉で高さは3.5メートル、幅は1メートルから3メートルである。築造された年代は石仏の顔のつくりなどから平安時代末期から鎌倉時代初期のものではないかと推定されている。これは日本全国で見ても数少ない彫像の大仏として著名であり、国の史跡に指定されている。
なお、石仏の右上に宝蔵といわれる岩窟があり、昔は仏教の修行地として栄えたと言われるので、石仏との関連性も指摘されている。
裏山には遊歩道などもあり、多くの草花に囲まれて散策することも可能である。