低速爆轟(ていそくばくごう、英: Low Velocity Detonation、LVD)とは、2km/s程度の低速度で伝播する準安定な爆轟状態のことである。低速爆轟はニトログリセリンのような液体爆薬やダイナマイトのようなゼラチン状のもの、黒色火薬などの粉状の爆薬に起きやすく、0.1GPa程度の低い衝撃波圧力で誘起される場合もある。低速爆轟を起こしやすい爆薬は、小さな衝撃波であっても、燃焼、爆燃から容易に低速爆轟へ転移し、低速爆轟を経て高速爆轟に転移することが多い。