井出弘子
ナビゲーションに移動
検索に移動
井出 弘子(いで ひろこ、1923年 - )は、翻訳家。本名は弘、旧姓は植村[1]。財界人の植村甲午郎の長女[2]。ジャーナリスト・平和運動家の井出洋の妻[3]。
東京都出身[1]。1946年津田塾専門学校理科・数学科卒業。新宿区の四谷第四小学校に就職。レッド・パージで退職後、フリーの編集者となる[3]。1951年数学教育協議会(数教協)設立に参加[4]。1954年理科教育協議会(理教協)設立に参加[3]。1954年科学教育研究協議会(科教協)設立に参加[5]。児童図書編集者を経て、チェコスロバキアの児童書の翻訳家。1957-59年チェコのカール大学聴講生[1]。日本チェコスロバキア協会理事長[6][7]、副会長を務めた[1]。日本チェコ協会会員[8]。
訳書[編集]
- ヨセフ・チャペックぶん・え『こいぬとこねこはゆかいななかま――なかよしのふたりがどんなおもしろいことをしたか』(いぬいとみこ共訳、童心社、1968年)
- ヨゼフ・チャペック著『こいぬとこねこは愉快な仲間――なかよしのふたりがどんなおもしろいことをしたか』(いぬいとみこ共訳、河出書房新社、1996年)
- ヨゼフ・チャペック著『チャペックのこいぬとこねこは愉快な仲間』(いぬいとみこ共訳、河出書房新社[河出文庫]、1999年)
- ボフミル・ジーハ著、ヘレナ・ズマトリーコバーえ『ホンジークのたび』(いぬいとみこ共訳、童心社、1970年)
- B.ジーハ作、H.ズマトリーコバー画『ホンジークのたび』(いぬいとみこ共訳、童心社[フォア文庫]、1981年)
- V.ジェザーチ作『かじ屋横丁事件』(岩波書店[岩波少年文庫]、1974年)
- ドロシー・ウォールぶん・え『いたずらブリンキー』(童心社[ブリンキー・ビルのぼうけん]、1972年)
- D.ウォール作・画『いたずらブリンキー』(童心社[フォア文庫]、1982年)
- ドロシー・ウォールぶん・え『大きくなったブリンキー』(童心社[ブリンキー・ビルのぼうけん]、1973年)
- D.ウォール作・画『大きくなったブリンキー』(童心社[フォア文庫]、1983年)
- ドロシー・ウォールぶん・え『ブリンキーとナッツィ』(童心社[ブリンキー・ビルのぼうけん]、1974年)
- ポリー=ピンダーさく『じゃがいもくん』(いでひろこ訳、偕成社、1977年)
- イージー・トゥルンカ作『ふしぎな庭』(いでひろこ訳、ほるぷ出版、1979年)
- ヨゼフ・チャペック作・画『さあ、みんなおはなししよう』(童心社、1979年)
- ヨゼフ=チャペック絵、フランチシェク=フルビーン詩『青い空』(いでひろこ訳、偕成社、1979年)
- ボフミル・ジーハ作、アドルフ・ボルン絵『ビーテクのひとりたび』(童心社、1980年)
- ボフミル・ジーハ作、アドルフ・ボルン絵『ビーテクとなかまたち』(童心社、1981年)
- ボフミル・ジーハ作、アドルフ・ボルン絵『ビーテクだいかつやく』(童心社、1981年)
- ズデニュカ=ベズヂェコバー原作、エバ=ベドナージョバー画『レニとよばれたわたし――戦争でさらわれた女の子の話』(編訳、らくだ出版、1982年)
- ヨゼフ・コラーシ作、ヘレナ・ズマトリーコバー絵『ぼくがうまれてから――ねこの青目くんの日記から1』(いでひろこ訳、佑学社、1983年)
- ヨゼフ・コラーシさく、ヘレナ・ズマトリーコバーえ『ぼくもおとなのなかまいり――ねこの青目くんの日記から2』(いでひろこ訳、佑学社、1983年)
- E.ペチシカ作、H.ズマトリーコバー絵『ふしぎな森の人形たち』(童心社、1983年)
- ヘレナ・ズマトリーコバーえ『かあさんねずみがおかゆをつくった――チェコのわらべうた』(いでひろこ訳、福音館書店[世界傑作絵本シリーズ. チェコの本]、1984年)
- ボフミル・ジーハ作、ヤン・クドゥラーチェク絵『おかしな結婚式』(童心社、1986年)
出典[編集]
- ↑ a b c d 日外アソシエーツ編『現代日本人名録 上』日外アソシエーツ、1987年
- ↑ 植村甲午郎伝記編集室編集『人間植村甲午郎――戦後経済発展の軌跡』サンケイ出版、1979年
- ↑ a b c 真船和夫『戦後理科教育研究運動史――科教協の軌跡』新生出版、1979年
- ↑ 真船和夫「ある科学研究者の戦中から戦後へ」『教育』第18巻第10号、1968年10月
- ↑ 武藤徹『武藤徹著作集 2 自然観・社会観の誕生 科学教育論』合同出版、2007年
- ↑ 極東事情研究会編『70年代にのぞむ左翼団体』極東出版社、1970年
- ↑ 日刊労働通信社編『外事関係団体要覧 昭和53年版』日刊労働通信社、1978年
- ↑ 働く母の会編『働きつつ育てつつ――保育所をつくった母たちの軌跡』ドメス出版、1990年
関連文献[編集]
- 平田哲男『レッド・パージの史的究明』(新日本出版社、2002年)