予後不良 (競馬)

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予後不良(よごふりょう)とは、主に競走馬が深刻な故障を発生し、その回復が困難であると獣医師が診断した状態である。

概要[編集]

この診断が下った競走馬はほぼ安楽死の措置が執られるため、転じて競走馬への安楽死処置そのものを指す。

予後不良の診断が下った馬は獣医師が麻酔薬・筋弛緩剤心停止薬などを投与し、安楽死の処置を行う。日本では死後に火葬して馬頭観音で供養される。昭和の時代には予後不良と診断された馬が食肉加工へ回される事もあったが、近年は薬殺処分が徹底されているため食品衛生法の規定上、安楽死させられた馬が食肉として市場に流通することはない。

前述の通り、予後不良と診断された馬は原則安楽死の処置が執られるが、馬主等関係者の助命嘆願などにより治療が行われることもある。しかし処置の効果が得られない、手術後のストレスで二次的な疾病を発症して助からない事例も多い。