乙女山古墳(おとめやまこふん)は、奈良県北葛城郡河合町佐味田字乙女山・広陵町大字寺戸字乙女に所在する大型の帆立貝形古墳である。
河合町の北西端、馬美丘陵の東縁部に築造された全長130メートルの帆立貝式前方後円墳で、後円部の径94メートル、高さ15.5メートルに対し、前方部は幅50メートル、長さは29メートルで、高さも低く、帆立貝式の典型的な様式を示している。
後円部の造り出しからは家形埴輪などが出土し、5世紀前半の築造とみられる。石室など内部の築造は不明である。