中止だ中止

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中止だ中止(ちゅうしだちゅうし)とは、大友克洋の漫画作品『AKIRA』の1シーンに出てくる落書き。

概要[編集]

『AKIRA』は『週刊ヤングマガジン』の1982年12月20日号から1990年6月25日号に連載され、1984年から1993年に単行本全6巻が刊行されたSF漫画。2019年の「ネオ東京」を舞台とし翌年に東京オリンピックを開催するという設定であることから、2013年に現実に2020年東京オリンピックの開催が決定した際にはこれを予言していたとして話題になった[1]。第2巻には東京オリンピックの会場の建設現場を描いたシーンがあり、「開催まであと413日」という看板が掲げられた塀に「紛砕」「中止だ中止」といった落書きがなされている。第3巻の次巻予告には「世界保健機関(WHO)が伝染病対策を非難」という新聞の見出しが登場する。これらのシーンは、東京オリンピックに関連する不祥事の続発とこれに伴うオリンピックへの反感の高まり、新型コロナウイルス感染症の拡大、オリンピックの中止を予言しているとして話題になった[1][2]

1988年に公開されたアニメ映画版では「開催まであと413日」ではなく「東京オリンピック開催迄あと147日 国民の力で成功させよう」という看板になっており、現実の東京オリンピック開催147日前となった2020年2月28日に「#中止だ中止」がTwitterトレンド1位に入った[3]。2019年夏のコミケでこの看板のコスプレをした人がいたり[3]京都大学にこの看板を再現したタテ看が設置されたりもした[4]。東京オリンピック開催の中止を求めるデモでは「中止だ中止」と書かれた横断幕やコールが使われた[5][6]

出典[編集]

外部リンク[編集]