中年差別
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中年差別(ちゅうねんさべつ)とは中年齢層への差別を指す。
腰据[編集]
御田寺圭は「おっさん」という属性をひとくくりにしたバッシングは、本来的には差別以外のなにものでもないがそれが省みられることはほとんどない。自分たちが考える「悪」を「おっさん」に紐づけて記述することは、性差別・年齢差別と非難されるどころか、大量の賞賛や共感が寄せられる状況となっている。「おっさんへの差別は差別ではない」という例外的な合意が暗黙裡に敷かれているている。と述べている[1]。 山本一郎は、中年男性は常に迫害される立場にある。おっさんであることが既に罪であるかのような空気感が充満している。と述べ、中年男性を被差別階級と定義づけた[2]。
ひきこもり[編集]
2018年に内閣府が40~64歳の中高年層を対象に実施した「生活状況に関する調査」で、ひきこもり状態にある人が全国で61万3000人いるとの推測結果が出ており。2015年度に実施された15~39歳を対象にした調査での54万1000人を上回る結果となっている。また男女比は男性が76.6%と圧倒的に多い[3]。 これは中高年が職を失うと再就職が難しいことや、職を失って無職になった男性は、世間の厳しい目にさらされるつらさから、外出することを躊躇するようになり、それがやがて不安を惹起させ、ひきこもってしまうケースが多いことが原因として挙げられている[4]。
自殺率[編集]
不況やリストラの影響で年間自殺者数が3万人を超えた1998年から2012年までの期間に、特に中高年男性の自殺率が急増した[5]。(日本における自殺を参照)
脚注[編集]
- ↑ “なぜ「おっさん差別」だけが、この社会で喝采を浴びるのか”. 現代ビジネス (2019年7月11日). 2021年11月7日確認。
- ↑ “おっさんは差別されてもいいのか”. 文春オンライン (2018年7月5日). 2024年7月1日確認。
- ↑ “ひきこもり100万人時代 : 中高年層は8割が男性”. nippon.com (2019年5月29日). 2024年7月1日確認。
- ↑ “「ひきこもり」は「氷河期世代の男性が圧倒的に多い」という実態”. 文春オンライン (2021年10月10日). 2024年7月1日確認。
- ↑ 石蔵文信「男性更年期の心身医学 : 内科の立場から(男性更年期の心身医学)(第44回日本心身医学会総会)」、『心身医学』第44巻第6号、日本心身医学会、2004年、 421-423頁、 、 、 。
参考文献[編集]
- 桝田 智彦 『中高年がひきこもる理由―臨床から生まれた回復へのプロセス―』 青春出版社、2019年。