三角スケール

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三角スケールとは、縮尺に合わせた目盛りが振られているスケール物差し)の一種である。三角柱のような形状であることからこのように名づけられている。通称「サンスケ」。

概要[編集]

地図設計図など、本来の大きさを特定の縮尺で縮小した図面の長さを求める場合、図面上の長さを縮尺で割らなくてはいけない。三角スケールはそのようなときに用いることで2点間の長さを直読できる物差しである。

大抵の図面は決まった縮尺で作られるため、使用するケースが多い縮尺の物が三角スケール振られている。例えば土地家屋調査士用として売られている三角スケールには1/250や1/500、1/600など、地図や公図に使用されることが多い縮尺になっていることが多い。

なお、三角スケールで線を引くことは目盛りが摩耗してしまうためご法度としているところもある。線を引く場合は三角スケールをあてがって二点間の位置を落とし、普通の定規などに持ち替えてから線を引くのが一般的である。

キルビメータなどのようにCADの普及に伴い、三角スケールを使用した製図が行われることは極めて少なくなっている。一方、出力した図面の照合(スケール確認)などが手軽に行えることや現場での測定が容易であることから今なお使用されることは多い。