三藤正
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三藤 正(みつふじ ただし、1907年3月1日[1] - ?)は、法学者。成城大学名誉教授。専攻は労働法、商法[2]。
経歴[編集]
愛媛県今治市生まれ。1926年旧制第六高等学校文科乙類卒業。1929年東京帝国大学法学部法律学科卒業。1930年同大学院(商法学専攻)退学。1930年4月大倉高等商業学校教授。1942年7月北京大学法学院教授。1944年9月東京商工経済会嘱託。1945年12月東京商工経済会審議室長。1946年2月調査課長(兼務)。1946年12月東京商工会議所調査部調査室長。1948年5月中央労働委員会事務局第二部長。1949年10月中央労働委員会事務局第一次長(1957年5月まで)[1]。1957年退官[3]。
1957年5月成城大学経済学部講師、1958年4月成城大学教授、1977年4月法学部長(1978年9月まで)、1978年10月学長(1981年9月まで)、1981年10月名誉教授[1]。この間、労働関係の審議会委員や団体役員も務めた。東京都地方労働委員会公益委員(第14~17期/1959-64年)、同公益委員・会長代理(第20・21期/1967-74年)[1][4]。公共企業体等労働委員会東京地方調停委員会調停委員(3期、1959-64年)、同関東地方調停委員会調停委員(1971年-)・調停委員長(1979年-)。公共企業体等基本問題会議委員(1976-78年)。日本生産性本部参与(1959-78年)、理事(1978年-)。社会経済国民会議理事(1975年-)[1]。民社研労働学校講師[5][6]。
1973年藍綬褒章、1982年勲三等旭日中綬章受章[1]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『不当労働行為の諸問題――救済命令と和解』(勁草書房[労働法学選書]、1955年)
- 『組合活動と整理解雇』(日本評論新社[社会科学双書]、1956年)
- 『労使協議制のはなし』(日本労働協会[JIL文庫]、1960年)
- 『労使関係の病理と生理』(日本生産性本部[中小企業労使関係双書]、1962年)
- 『労使協議制と経営参加』(日本労働協会[JIL文庫]、1965年)
- 『近代的労使関係と労働組合――労働組合運動と政治活動 生産性向上と労働組合』(民主社会主義研究会議[学習ライブラリー]、1967年)
- 『労使関係における変化と対応』(千倉書房[成城大学経済学部研究叢書]、1973年)
共著[編集]
- Alice H. Cook, Solomon B. Levine, Tadashi Mitsufuji『Public employee labor relations in Japan : three aspects』(Wayne State University 1971)
編著[編集]
- 『労使協議制の考え方と実際』(編、日本経営者団体連盟弘報部[経営労務文庫]、1970年)
訳書[編集]
- エールリッヒ『権利能力論』(川島武宜共訳、岩波書店、1942年/岩波書店、1952年)
- エーアリッヒ『権利能力論』(川島武宜共訳、岩波書店、1975年)※改訳版。