三種の神器
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三種の神器(さんしゅのじんぎ)は皇位のしるしとされる、3つの宝物である。歴代天皇の皇位継承のシンボルである。
概要[編集]
3つの宝物とは「鏡、勾玉、剣」の3種である。
- 八咫鏡 -やたのかがみ
- 天照大御神「御神体」である「八咫鏡」は神宮(伊勢神宮)の内宮に収められているとされる。
- 八坂瓊勾玉 - やさかにのまがたま
- 玉は平安時代以降は、櫃に入れて天皇の身辺で保管されていたとされる。
- 天叢雲剣 - あめのむらくものつるぎ、草薙剣ともいう。
- 草薙剣は熱田神宮の御神体として祀られているとされる。
宮中に伝えられる鏡と剣は形代(レプリカ)である。いずれも見ることが禁じられているため、確認はできない。
三種の神器の位置づけ[編集]
『帝室制度史』では、神器は皇位のしるしとして天皇践詐と共に、歴代これを伝承することは、古今変わることのない定めであるとした[1]。
英国BBCは天皇の退位と即位は象徴的な儀式が行われるが、中心には「三種の神器」があると伝える[2]。
源平の争乱時代には神器は天皇の正統性を証明するものと考えられており、争奪の対象となっていた。武士階級は皇位の象徴である三種の神器を非常に重視した[3]。そのため、1183年安徳天皇は源義仲が入京したとき、平宗盛以下平家一門に連れられ三種の神器を持って都落ちした。
関連項目[編集]
リファレンス[編集]
- ↑ 帝国学士院編(1937)『帝室制度史 1-5巻』帝国学士院
- ↑ 「三種の神器」、皇室が持つ謎の宝物
- ↑ 酒井利信(2003)「三種の神器に関する研究」武道学研究、36巻1号、pp.1-20〈