ヴァン

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ヴァンは、トルコ東部の都市である。

概要[編集]

トルコの東部に位置し、トルコ最大の湖であるヴァン湖の湖畔にある町。人口36万人で、ヴァン県の県庁所在地。

クルジスタンの一部で、クルド人が多く住む。

地理[編集]

トルコ東部、琵琶湖の約6倍の広さがあるヴァン湖の東岸である。標高は約1700m。

周辺の主要都市および距離
ドニプロ(1300km)
サムスン(680km)
エルズルム(240km)
ハルキウ(1400km)
スタヴロポリ(740km)
トビリシ(370km)
ヌクス(1440km)
バクー(590km)
エレバン(210km)
イスタンブル(1270km)
ガズィアンテプ(550km)
ディヤルバクル(290km)
ヴァン テヘラン(780km)
キャラジ(730km)
タブリーズ(260km)
カイロ(1460km)
アレッポ(610km)
マルディン(270km)
ブライダ(1350km)
バグダッド(580km)
モスル(240km)
クウェート(1100km)
ケルマーンシャー(570km)
ブーカーン(330km)
オルーミーイェ(180km)


気候[編集]

高知地中海性気候(Dsb)に属するが、地中海性気候(Csb)との境界に近い。夏・冬とも、気温は札幌と近い。

歴史[編集]

3世紀以前はローマ帝国が支配していた。その後、ササン朝ペルシャが西に領土を伸ばし、4-6世紀はササン朝の支配下となる。

中世になると、アラビア半島のイスラム勢力が北上し、7-9世紀はウマイヤ朝アッバース朝の領土となった。10世紀は、ヴァン湖周辺に独立したアルメニア系のヴァスプラカン王国、11世紀には地中海東部の大国である東ローマ帝国に支配され、12世紀にはイスラム王朝であるアフラトシャーが支配した。

13世紀にはモンゴル帝国の支配を受け、14世紀はモンゴルが分裂した国の一つであるチョバン朝が領有していた。15世紀はイラン北部の黒羊朝の時代で、その後オスマン帝国が領土を東に伸ばし、16世紀以降現代までトルコ領となっている。

交通[編集]

空港[編集]

都心から南西へ6kmの所に、ヴァン空港がある。トルコの国内便が発着し、イスタンブルアンカラへ向かう便が多い。

鉄道[編集]

ヴァン駅ヴァン桟橋駅の2駅がある。鉄道は単線非電化で、アンカラなどトルコの大半の地域とつながっておらず、イラン方面とだけ繋がっている。ヴァン朝西岸のタトヴァンまで航路があり、タトヴァンがトルコ各地とレールで繋がっている。

かつてはイランのテヘランに向かう国際列車が発車していたが、現在パンデミックの影響で旅客列車は全て休止している。現在旅客利用可能で最も近い駅は、100km西方にあるタトヴァン駅である。

関連項目[編集]

脚注[編集]