ロイヤリティフリー

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ロイヤリティフリーとは、一度購入した著作物の利用について、利用条件の範囲内であれば追加のライセンス料が不要という利用許諾契約である。著作権ロイヤリティフリーとも呼ばれることもある。

概要[編集]

写真音楽など著作権を有するものを第三者が使用する場合、使用のたびに著作権者に対して利用料(ロイヤリティ)を払う必要がある(個人的な利用などの例外を除く)。そのため、店舗BGMとして楽曲を流す場合はJASRACなどの著作権管理団体に申請するか、著作権者に対して個別にライセンス契約をする必要があった。ロイヤリティフリーは使用許諾契約の範囲内であればこのような追加のロイヤリティ無しに著作物を利用できる契約である。

ロイヤリティフリーとして販売される素材はそうではない素材に比べて割高である。例えばロイヤリティフリーBGMの老舗であるNash Music Libraryでは、1トラックあたり\3,300(4分以上の楽曲)であるなど、通常の曲に比べて10倍近い価格で販売されている。しかし、その対価として様々な商用利用(テレビラジオ放送に加え、YouTubeなどの配信や動画BGMも可)が可能であるため、店舗BGMなどとしても良く利用されている。

各種無料素材との違い[編集]

インターネット上で見受けられるフリー素材(無料素材)と混同される例もあるが、ロイヤリティフリー素材の多くは有料である。そのため、視聴用データやサンプル画像などはアナウンスや「透かし」を入れることで素材として使用し辛くしていることが多い。なお、このアナウンスや透かしを除去したり不正に素材を入手するなど、契約者以外が不当に素材を利用した場合は当然ライセンス違反となる。

また、当然ながら著作権を放棄していないためパブリックドメインの素材のように扱うこともできないし、NCSのようにクレジットの明記だけで使用できることもない。あくまで著作権者と利用契約を結んだ結果、ロイヤリティが不要であるというだけである。

関連項目[編集]