モクテスマの呪い
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モクテスマの呪い(スペイン語:Venganza de Moctezuma)とは、メキシコを訪れた外国人観光客が食あたりを起こしてしまう現象のこと。モクテスマとは、アステカ帝国最後の皇帝モクテスマ2世のことを指す。
概要[編集]
メキシコの衛生環境はあまり良くない。そのため、衛生環境の整った先進国の観光客が自国の感覚で飲み食いをすると、食あたりを起こしてしまう可能性がある。
例えば、同国の水道水は十分に浄化されておらず、食中毒のおそれがあることから飲むのには適さない。[1]加えて高濃度のフッ素や塩分や窒素が含まれており、それらの物質が体に不調を起こすことも考えられる。[2]
その他、生の野菜や果物にも注意が必要である。同国では、生の農作物を水道水で洗っていたり、そもそも全く洗っていない状態で販売・流通していることがままあるためである。
以上のような理由から、メキシコでは外国人観光客の食中毒が相次いでいる。メキシコ人たちは、この様子をアステカ帝国皇帝モクテスマ2世の復讐に例えてモクテスマの呪いと呼んでいる。
対策[編集]
- 喉が渇いたら、市販のミネラルウォーターを飲む。
- シャワーの際には、水が口に入らないよう気をつける。
- 地下鉄駅など、外に設置されているウォーターサーバーは使わない。
- 生の野菜や果物は避ける。
- レストランでは、氷抜きの飲み物を注文する。[3]
- タコスなどを手で食べる前には、手洗いを徹底する。[4]
脚注[編集]
- ↑ カンクンやモンテレイなど、一部都市では問題ないらしい
- ↑ https://mexicoct.com/blog/agua/
- ↑ 氷に水道水が使われている可能性があるため
- ↑ https://allartesania.com/mexico-water/